くまあやこさんの「
空飛ぶ中庭」展。
いつもは「
ギャラリーハウスMAYA」で、
お仕事をしているくまさんです。
ジャコモ・レオパルディの詩
月はひとりで
空にあり
沈むすがたは
夢のほか
見たものがいない
この詩を読まれて、描かれた作品が
テーブルの上に、飾られていました。
そして、J.R.ヒメーネス作
「
プラローテとわたし」この作品も、
くまさんのおすすめです。
物語をよんでいるうちに、さらさらと
絵が出来上がっていくなんて、素敵です。
版画作品のほかに、鮮やかな色の
驢馬の絵にも、惹かれました。
「
詩とファンタジー」の表紙絵は、毎号
やなせたかし先生。今号は、詩集を読む
金魚の絵です。
やなせたかし「表詩記」より
金魚というのはきらびやかだけど、
なんだかさみしいところもある。
金魚を川に放流すると、フナに
なってしまう。人工的につくりかえられて、
はなやかな観賞魚になってしまうのだ。
芸能界のアイドルスターと似ている
ところがある。
この季刊誌も よく続いていますよね
ありがたいことです、と
やなせ先生の「編集前詩」に
書かれています。
次はどうかな・・・と心配しつつ、23号まで
きました。どうぞ掌にとって、開いて
みてくださいね。特集は、堀口大學の
海の詩です。
七夕の午後、
加藤治郎さんをゲストに、
「星くず朗読会『夢のレプリカ』」に
いらしてくださったみなさま、
応援してくださったみなさま、
どうもありがとうございます。
加藤治郎さん、作家30周年を記念して、
素敵な台本をつくられ、前の晩には
ホテルで、時間をはかりながら
練習されたそうです。
楽しいお話と、きりりとした短歌を
交互に聞いて、加藤さんの魅力に、
みなさん打ちのめされていました。
20代の歌、30代の歌と青春の歌がつづき、
加藤さん、途中で照れてぷっと
吹きだしてしまった様子に、会場の
みなさんも和みました。
オレンジを抱えてきみがくる部屋を
きょうあすあさって想うのだろう
こちらの歌で、照れはクライマックス!
台本で顔を隠して、よまれていました。
みなさんの笑顔につつまれる、
とても楽しい朗読会でした。
「
怠慢ガール」。
小巻さんの描く
スレンダーな女性は、
エレガントセクシー。
小巻さんご自身が、濃厚な
セクシーさを、かろやかに
ふりまいています。きらきらした
胸元を、じーっとみつめて
しまいました。
絵の中の女性たち、どんなこと云って、
男性を困らせるのかしらという、
いたずらっぽさがあります。
頭のてっぺんから、つまさきまで、
女って素敵でしょというオーラに
つつまれています。
1年間、小巻さんのカレンダーを
飾っていたとき、我が家に遊びにくる
ひと、みんなそこで立ち止まって
いました。
「
怠慢ガール」展覧会、
山下以登さんの
"自由の女神"は、こんなに大きいのです。
紙に描いてから、板に張り付けた作品。
このごろは、ペンや筆で画くより、
紙を切ってラインをつくることを
楽しまれているそうです。
「
TAMBOURIN GALLERY」全体が、
エロスです。これは、男性には
描けないねという、上品さです。
「ふくろとじん」という以登さんの
作品集、レトロ印刷かしら・・・紙も
なつかしいかんじ。ふくろとじの
最後のページに、まだわたしは鋏を
いれていません、おたのしみおたのしみ。
「
怠慢ガール」の展覧会では、
4人それぞれの方が"自由の女神"に
挑戦しています。
竹井千佳さんの"自由の女神"は、
煙草をふかし、アイスクリームを
ぺろーんとなめています。
三つ編みしてかわいいのに、
表情は怠慢そのもの。
他の作品も、竹井さんの描く女性は、
顔もからだもどちらかというと
ふっくら。怠慢さが、その頬や
からだのラインに出ていています。
色彩は、かわいい!というカラフルさ。
小さなサイズの作品集には、
色気満載です。
竹井さんも、かわいい!モデルさん
みたいです。
「
怠慢ガール」の展覧会で、
須川まきこさんにお会いしました。
女性ばかり4人のグループ展です。
須川さんの描く女性は、顔、
とりわけ目に個性があります。
絵と須川さんを、交互にみながら
お話ししていると、ご本人に
似ています。
描かれる女性の体形に、あまり
特徴がないので、顔には
工夫されているそうです。
絵の中の女性が身に着けている
ものが、どれもとても繊細で、
みとれてしまいます。
須川さん、足が不自由になられてからは、
その気持ちや姿を、絵で自由に
表現できるようになったと。
捉え方、感じ方がおおいに前向きです。
「
ねつでやすんでいるキミへ」
しりあがり寿さんの新作絵本
原画展へ。
とても運よく、神戸に移動される
直前のしりあがりさんに、
お会いすることができました。
この絵本のことばは、縦書きで、
胸にすーっと入ってきます。
現役のおかあさんも、かつて
おかあさんだったひとも、これから
おかあさんになるひとも、こどもに
読んであげたい気持ちになる本です。
絵にはとても澄んだ明るさがあって、
たいせつなことばのひとつひとつを、
胸に残してくれます。大きくて
深い愛が、まっすぐに描かれています。
しりあがりさんの漫画の世界とは
またちがう、もうひとつの世界を、
たのしめます。
きりんの親子が、びたっと
寄り添っているDM。
あずみ虫さんの
絵本「
ぴたっ!」の
原画展です。
初日のあずみ虫さん「とても楽しい
けれど、いろいろ不安でふらふら
しているんです・・・」と。
あずみ虫さんのオリジナル、
ブリキの動物親子が壁に遊んでいます。
額の中に入っている動物たちより、
生き生きしてみえます。
動物の目が、とても面白い不思議な
かたち、あずみ虫さんが、とても
工夫されたところです。
今回は陶器でできている、
アクセサリーも販売され、わたしは
"きいろい象"のブローチを選びました。
加藤休ミさんの新しい絵本
「
りきしのほし」。おすもうさんの
絵本の
原画展へ。
土俵の上でのおすもうさんは、
強くてかっこいいけれど、
おすもうさんの日常も、
この絵本では覗けます。
おすもうさんが、自転車に乗っていたり。
・・・つぶれないけど、つぶれそうです。
おすもうさんが、お花を育てていたり。
・・・お花が一層愛らしくみえるのです。
そして、おすもうさんはしっかり食べて、
しっかりけいこをして、ぐんぐん
強くなります。
休ミさんが思い描いた、
おすもうさんへのプレゼントの
化粧廻しの一枚もありました。
休ミさんの色彩感が、わたしは
とてもすきです。