「
あぁ、楽しや木版画!」展という
ことば通り、入口を入った途端、
愉快な木版画に楽しくなります。
木版画をはじめて8年という
保立葉菜さん。
細かい木版画から、最近では
ざっくりした木版画にと、作品を
みながら、教えてくださいました。
「バスを待つひと」3人を描いた木版画、
3人の表情、雰囲気がとてもよかったです。
バスを待っているときの、自分の顔は
とても絵にはならない、つまらない顔
しているかも…。
工藤由紀子さんのはじめての
展覧会。
うっかりすると見過ごしてしまいそうな、
何気ない身近な情景の絵が、
ならんでいました。
お仕事をしながらの展覧会で、
ギャラリーにいらっしゃるのも
2日間だけ、運よくお会いできました。
素朴なおじさんを描くのが、
得意だそうです。女の子も
素敵でした、控えめな魅力があって。
工藤さんご自身が、ほんとうに控えめで、
いい意味での無力感が絵にも
あらわれています。
無力ではないのです。
こうしてがんばって個展を
しているのですから。
DMが届いたときから、たのしみにしていた
展覧会。「GRANDMA'S GARDEN」
このことばには、とっても弱いんです。
奥田あきこさんは、庭の中心にある植物と
おなじくらい、隅のほうに控えめに
咲く花も、好きなんでしょう・・・。
絵をみていると、それが伝わってきます。
ひなげし、たちあおい、ひゅるんと、すっと
伸びてゆく花の可憐さと力強さ。
人間でいえば、とっても人柄のよい
植物たちが、奥田さんの描く庭に、
いっぱい育っています。