「詩とファンタジー」、3月の大震災で、
春の号はお休みさせていただきましたが、
ほぼ、完成していましたので、投稿詩は
そのまま"春"をうたった詩を掲載しています。
夏の15号は「手のひらを太陽に」誕生50年、
やなせたかし先生の大特集です。
やなせ先生の書き下ろし作品、
戸田恵子さんとの対談と、おたのしみください。
やなせ先生の"編集前詩"をご紹介します。
ぜひ本屋さんに行って、巻頭にある美しい
イラストレーションのページをご覧くださいね。
うすくれないの桃の花
ほころびそめた
東北の浅い春
牡鹿半島は
ねむくなるほど
うららかに美しかった
そして
リアス式の
三陸海岸
おだやかな湾に
抱きしめられた
可憐な港町
それらが
一瞬のうちに
悪夢の中に消えた
こんな時
ぼくはどうすればいいのか
こんな本は
ひときれのパンより
役だたない
ところであなたは?
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