M先生は、内科や外科、精神科のドクターでは
ありません。お話していると、とても楽しく
なってきて、マイナスのことをプラスに
感じるような元気をくださるので、わたしに
とっては"先生"とお呼びするのが
ぴったりなのです。
M先生、この夏は癌の再発で治療に専念されて
いました。その合間に、オペラなども楽しまれて、
わたしのほうがハラハラしすぎで恥ずかしい
くらいでした。そして、大きな病とも上手に
折り合いをつけられ、すっかりお元気になられて、
とてもうれしいです。金木犀の香る休日、
久しぶりに会いに行って来ました。
診察予約のように、何時から何時までオッケー
というお知らせをいただき、いつも手ぶらで、
楽しいお話をすることがおみやげです。
最近、お孫さんが誕生されて、新米の
おじいちゃまになられたM先生。息子さんの
奥様、赤ちゃんに対する心遣い、優しさには、
びっくりすると。わるいことではないから、
何も云わないけれど、時代がかわって
男性はここまで優しくなったんだなぁと。
そうです、家事や育児もいっしょにするのが、
ごくふつうのことになりました。M先生の頃は、
立会い出産なんてとてもしゃれたことで、
めずらしかったそうです。わたしはその間の
世代ですが、いまの若い人々の優しさには
同じように感心しています。ちょっと、
うらやましいほどです。
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