「ブリヂストン美術館」での、野見山暁治展、
野見山さんと、山根基世さんのトークショーを
きいてきました。
野見山さんのお話は、とにかく楽しいのです。
12月には91歳になられる野見山さん、
穏やかな笑顔も素敵です。
東北の被災地にどうしても行きたい、という
衝動にかられて、被災された方にお会いしたり、
スケッチをしてきたそうです。うしろめたさも
感じながら、それでも描きたいなぁと。
「なんでこれを描くのですか」という問いに、
「おもしろいから」と率直に答えたいところ、
考えてしまったと。おもしろい、という
ことばの使い方は難しいです。気持ちが
きちんと伝わる相手なら、問題ありませんけどね。
20代の頃、戦地に向かい、そこでいろいろ感じた。
若かったので、前向きに明るい気持ちで、生きて
いかれた。90歳の現在は、どんなふうに自分は
東北の現在の風景を受け止めるのか、それを
とても知りたかったと。
今回の展覧会では、野見山さんの戦前から
現在までの作品を、たっぷりみることができます。
山をみたら、そのままの山の稜線を描くのではなく、
山のエネルギーを描くという、野見山さんご自身の
エネルギーに圧倒されました。
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