2013年3月29日

話(「教育学科 創立50周年」)


桜の咲きはじめた母校で、教育学科
創立50周年の記念礼拝とパーティーが
ありました。

お世話になった3人の先生、お元気
でした。両手を握りしめて、ハグする
ような再会。「ねぇ先生、憶えてる?」と
心配になって訊くと、「もちろんだよ」と
学生時代のことを話してくれます。

同級生は、校長先生や副校長先生に
なっていて、風貌も貫禄がついて、
びっくりです。

ほとんど変わらない母校ですが、
まわりには高いビルが建ち、
記念写真を撮ると、気になります。
久しぶりのチャペルでの礼拝、賛美歌を
歌って、すがすがしい気持ちになりました。

もしいま大学生に戻ったら絶対勉強する、と
かつての仲間はおなじようにつぶやいて
いました。



2013年3月28日

話(「佐々木悟郎さん」)


佐々木悟郎さんの「My Little Brown Book
できたてのとてもセンスのいいご本です。
ハモニカプックス」から。

大きさ、表紙の色、中のモノクロと
カラーの配分など、素敵なところが
いっぱい。

何十冊もあるノートやスケッチブックから、
約20年間分のストックのなかから、
選ばれたスケッチやコラージュ、
悟郎さんの書き留めたことば。
眺めていると、楽しくなります。

会場には、立体作品や新作も飾られて
います。大学の先生もしていらっしゃる
悟郎さんの、教え子に対する言葉がけにも、
心があたたまりました。遠方から
駆け付けてくれる学生さん、いいですね。

悟郎さんの水彩画には、若い時に学ばれていた、
アメリカ西海岸の風が、いまも吹きつづけて
います。

詩とファンタジー」に描いていただいた絵の前で



2013年3月27日

話(「東横線渋谷駅」)


東横線」渋谷駅が、地下にもぐって
しまいました。この改札を出たところで、
母と、おともだちと、どれだけ
待ち合わせをしたことか。

あぁ・・・もう渋谷が始発ではないんだわと、
わたしはがっかりです。便利になる
ひとがいっぱいなのに、ごめんなさい。

きょうは、横浜のもっと向こうに
住んでいる同級生が、休日なのに
出てきてくれました。「渋谷ヒカリエ」の
地下から、新しい駅を利用して帰るので、
バイバイっていう場所も変わりました。

いままでのホームを、写真に撮っている
ひとがいっぱい。わたしもなんとなく、
つられるようにパチリと。


2013年3月26日

山﨑杉夫さん








お名前をうっかり間違えて「杉?さん」と
お呼びしても、にこにこしていらして、
最後に、実は山です・・・と教えてくださる
ような山﨑杉夫さんです。

29歳のときに、お勤めしていらした会社を
辞めて「セツ・モードセミナー」に
2年間通われて、それから4年間、
安西水丸イラスト塾」へ。

そのときの決意ほど強く大きなものは、
いまでかつてないと、おっしゃって
いました。

今回は、ボートの絵が、さまざまな
色彩で。おなじものでも、色が違うと
こんなにも印象が変わるということを、
教えてくださるようです。朝の風景と、
夜の風景がまったくちがうことを、
絵感じさせてくれます。

切り絵もはじめられたそうで、一点、
入口の近くに飾られ、惹きつけられ
ました。

2013年3月25日

話(「園子温さんの詩」)


こちらで、園子温さんの高校時代の詩を
読むことができます。

3月11日に「産経新聞」に寄稿されていた
園子温さんの文章を読んで、
そうなのそうなのと、共感する箇所を
書き写していました。

そして映画監督の園子温さんって、
どんな方なのかしらと読んでいくうちに、
園さんの詩にも出会うことができたのです。

園子温監督の映画、DVDを次々に
借りてきては、ひとりで観ていました。
これ、すごくよかったよと、誰にでも
すすめられる映画ではありません。

でも、あのひとには観てもらって、
その気持ちも訊きたいっておもう
ひとがいます。

2013年3月22日

話(「レセルおばさまの石けん」)


高校時代のなかよしグループのひとりが
亡くなり、お別れのときは、みんな
慌てていて、こころも乱れていたので、
ゆっくり会おうねっていうことで、再会。

喪失感を強く感じるのでは、とみんなが
思っていたのですが、不思議なことに、
いないはずのおともだちが、わたはたちの
なかに、ちゃーんといるんです。だから
いつもと変わらず、食べて笑って、
話も尽きなくてとても楽しかったです。

なんだ・・・やっぱり死んでなんか
ないんだねって、まだ受け入れられ
ないのかもしれません。

帰り際に、はいって手渡されたのは、
石けん。「レセルおばさまの石けん」
というなまえがついてます。小さな
プレゼントを贈ったり贈られたりも、
むかしっから続いてます。

なんにも変ってない、ことに
ほっとした一日でした。


2013年3月21日

乾真徳さん









東京では2回目の個展です、と兵庫に
お住まいの乾真徳さんの個展、
Good Days, Good Luck.

1枚の絵に、たのしそうな動物、木々、
建物、楽器などいろんなものが
描かれています。

寒い季節のイギリスに行ってきた
そうです。乾さんの身体に、その
イギリスの空気が吸収されて、
絵を描いてみると、その雰囲気が
どこか滲んできたと。いろいろな
ところに出かけたり、いろいろな
ひとに出会うことは、すごく
大切なんですねって。

以前は、絵のそばに"ことば"も
添えていっしょに展示したことが
あったそうです。ことばから
絵を描き始め、世界を広げて行くことも
だいすきですと。

ヨーロッパを旅するような気持ちで、
ギャラリーの絵をたのしむことが
できました。

2013年3月19日

話(「春 チューリップ」)


真っ暗になってから帰宅すると、
宅急便で段ボールがひとつ届きました。
"横倒し禁止"と記されてます。
水平に持って、その中で赤ちゃんが
眠っているように、そっと。

箱を開けると、春のお花の
詰め合わせです。赤でもピンクでも
ない、かわいい色のチューリップ。
フレッシュなかすみ草も、たっぷり
あります。

チューリップもかすみ草も、
気取った表情などせず、なんて
無邪気な花なんでしょう。
竹で編まれたワインクーラーに、
ぽんと投げ入れると、ずーっと
笑いつづけている花々です。
夜なのに、とっても明るい
本日の我が家です。

横浜に住んでいるおともだちから、
「ゆっくりのんびりしてね」の
メッセージつきでした。
のんびりしてるって、いつも
云われているから大丈夫。


2013年3月18日

話(「幸子さんと帽子」)


退院したばかりだからと、幸子さん
我が家の近くまで電車を乗り継いで
来てくれました。

夏の入院で同室だった幸子さん、
おなじように3回目の手術を終えて、
ふたりとも元気になりました。

入院中はいつもダイエット飲料を
飲んで、ダイエットに励んでいた
幸子さんですが、街のカフェの
誘惑には負けます。こんなに
美味しそうなケーキ、食べない
わけにはいかないねって。

いつもおしゃれな幸子さん、
帽子やさんへの就職を目標に、
いまとってもがんばっています。
いろんな帽子持っていて、この日も
似合っていました。

帽子って、じぶんが被らないと、
なかなかひとにすすめたり
できないよねって。300円の帽子も、
3万円の帽子も、共に被りこなせる
ひと、素敵です。


2013年3月15日

話(「春の日に退院」)


わたしが慌てていたわけでは
ないのですが、猛スピードの
入院生活でした。

今回は、病室が個室までいっぱいで、
最上階の特別個室でおとなしく
していました。

持ち物も、なーんにもいりません
からねって、ほんとうにバッグ
ひとつで、それがまた不安でした。

静かすぎて、寂しすぎて、ゆったり感を
あじわう余裕なんてまったく
ありませんでした。いいところねぇって、
よろこんでいたのは家族です。
セキュリティも厳しくて、うろうろ
出歩くのもうしろめたく感じました。

一階のこのお庭がお気に入りです。
元気になると、すぐに珈琲を持って、
外の空気を吸いたくなります。

春からまた、もっともっと元気に
なります。


2013年3月14日

話(「深大寺のだるまさん」)


深大寺のだるま市に行ってきた
おともだちから、いただいた
だるまさん。

わぁ、いいねぇいいねぇと、
帰宅した娘も頭をなでていました。

ところがわたしたち、だるまさんの
知識がまったくありません。目は、
ひとつだけ黒く描いておくんだよね、
でもどっちの目かしら?一年の終わりに、
もうひとつの目も黒くするんだっけ?
それとも、願い事が叶った時に、
すぐに黒く塗っていいのかなぁ?
これからちょっと調べてみなくてはね。

"家内安全"のだるまさん、つややかな
朱色で、我が家を明るく守って
くれそうです、よろしくね。


2013年3月13日

話(『「星くず朗読会シリーズ11」どうもありがとう』)


ゲストに歌人の田中ましろさんを
お迎えしての、
"♪きょうはたのしい朗読会♪"
ほんとうにたのしいひとときを、
ありがとうございました。

ましろさんが、ひょろひょろっとした、
文学青年風ではなく、野球選手の
ようで、馴染みやすかったと
はじめてのお客様から。

連作を読み終えたあとの
「ありがとうございます」の言い方が、
スポーツ系だと、しっかり聞いて
いたようです。野球やってました、と
ましろさん答えてましたね。

今回のためにつくってくださった冊子、
絵もすべて田中ましろ作品です。
「星くず朗読会」をイメージした
表紙も、素敵です。ましろさんの
短歌は縦書きで、わたしの詩は
横書きになってます。

ふるさとは滋賀県の、ましろさんの
イントネーションでの朗読、みなさんに
たっぷり、あじわっていただくことが
できました。

喉を痛めつつがんばってくださった
ましろさん、定員オーバーで
窮屈になってしまった会場に、
いらしてくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございました。


2013年3月12日

話(「あみ19歳」)


娘の19歳のお誕生日、その日は
朝からずっと忙しいというのです。
お夕食もいっしょにできないと。
それでもなんとか気をつかったようで、
その日のうちに帰ってきました。

真夜中の乾杯です。キャンドルは、
いっぱい立てたらケーキが
崩れてしまいそうなので、
"1"と"9"のふたつをに並べました。

ティーンになったばかりの頃までは、
年の冊数の絵本が毎年のプレゼント
でした。わたしの選ぶ本では、
満足できなくなってからは、
年の枚数の1000円札がプレゼント。
ことしは+アクセサリーをひとつ。

カードには、毎年わたしおなじことを
書いているようです。「その日は、
雪が降っていました・・・」と。
わたしは本当に、出産などしたの
だろうか、とおもうほどの年月が
経ってしまいました。


2013年3月11日

話(「吉祥寺とみゆきちゃん」)


「またにしよう」って思わないで、
近くまで行って時間があれば、
会うことに積極的になってます。
また・・・はなくなってしまうことを、
経験したので。

吉祥寺のドーナツ屋さんで、短い
時間のおしゃべり。ハープを買った
みゆきちゃんのお家に伺って、
ぜひその音色を聴かせてほしいの
ですが「部屋が散らかっていて無理」
のまま数か月。

餃子作りが得意なみゆきちゃんですが、
やっぱり「部屋が散らかっていて無理」
だから、我が家に出張してきて、
作ってくれるそうです、うれしい。

年のはなれたふたりの女の子を育てて
いるみゆきちゃん、もう体力というより、
気力がなくなっているんですって。
どうでもいいわけではなく、
どうにかなるの精神ですね。


2013年3月8日

話(「寺山修司の原稿と本」)


渋谷の「ポスターハリスギャラリー」は、
東急本店から歩いてすぐのところに
あります。はじめてだと、あら、
こんなところにとびっくりします。

寺山修司の直筆原稿が、見やすい位置に
並べられています。大きくて、とても
読みやすい文字です。筆圧も強く、
しっかりていねいに書かれています。

寺山修司の写真をみていたら、姿勢が
とてもよくて、この姿勢から、この文字が
生まれるんだなぁと思いました。

そして寺山さんの全著作が、飾られて
います。47歳で亡くなられている寺山さん、
こんなにたくさんのご本を・・・。
ケース中での展示ではなく、どれも
手に取って読めるところがうれしいです。
装丁もかっこいいものが揃っています。
椅子も用意されていますので、ぜひ
ゆっくりおでかけくださいね。

ギャラリーの入口に貼られているポスター



2013年3月7日

話(「吉祥寺とあやちゃん」)


高校時代、学校から自宅まで、
吉祥寺経由で帰ることがよくありました。
そのときいつも一緒たったのが、先日
急死してしまったあやちゃんです。

美味しいケーキ屋さんに行ったり、
パルコに寄ったり。ぶらぶら・・・
自由な時間がたっぷりありました。

最近も、何度か吉祥寺で会っては、
同じようにぶらぶらしてました。
あの道、この道、あのお店、このお店、
井の頭公園も、あやちゃんがふっと
あらわれそうな場所は、いっぱいあります。

お別れの斎場では、ずーっと
サザンオールスターズが流れていました。
そして献歌は、MISIA版「Stay Gold」
(詞:Stevie Wonder 曲:Carmine Coppola)
あやちゃんの、お気に入りです。

きょうはひとりで吉祥寺を歩きましたが、
その音楽が耳に残ったまま、鳴り続けて
いました。「トムズボックス」も、
よく行ったね、たのしかったね。


2013年3月6日

話(『「詩とメルヘン」とあやちゃん』)


やなせたかし先生の94歳の
お誕生日会の最中に、携帯電話が
鳴りました。

なにか緊急の連絡かも、とおもい
その時はその場で電話に出たのです。
高校時代の親友の、訃報でした。
まさかそんなことありえない、
間違いかもとおもいたくて
仕方ありません。

高校に入学した15歳の春に、出会った
あやちゃんです。「詩とメルヘン」を
学校に持ってきてくれて、この詩
すごくいいよって教えてくれたのも、
あやちゃんです。

それがきっかけで、わたしは
「詩とメルヘン」に投稿を始めたのです。
わたしが詩を書いていることを、
いつも喜んでくれました。
お誕生日には、手書き詩集を贈ったり。

年末ぎりぎりに新宿で会って、
また春にねって約束したのに、
突然断ち切られてしまって・・・
なんの実感もなく、ぼんやりしています。

井の頭公園で春の日に

2013年3月5日

話(『「アホラ詩集」やなせたかし』)


大きな文字の、大きな判型の
やなせたかし先生の新詩集、
「アホラ詩集」ができあがりました。

アホらしい詩を あつめて
詩集をつくってみたいと 思ったんですね
ところが
アホラと片仮名で 書いてみると
なんだかダンディ イキなかんじ
(詩 「アホラ」より)

やなせたかし先生の絵も、満載です。
94歳の現役詩人のやなせ先生の
ユーモアとナンセンス。

そしてもう一冊、歯の詩ばっかりの
歯科詩集も発売です。
詩とファンタジー」で連載されて
いました「歯とファンタジー」に、
書きおろしの詩もどーんと。

全国の歯医者さんの待合室に、
置かれますように・・・。
詩を読みながら、待つ時間が、
生まれますように・・・。

2013年3月4日

詩とファンタジー賞 授賞式











今年も帝国ホテルで「詩とファンタジー」賞の
授賞式がありました。盾と金のメダル、賞金は
ふつうなのですが、やなせたかし先生から、
"おみやげ代"というのがあります。

せっかく授賞式に遠方からいらして
くださったのですから、ご家族や
お友だちに、おみやげも必要でしょう、
これをつかってくださいという、
心こもったおみやげ代です。

受賞作品の詩を、やなせ先生が朗々と
メロディをつけて歌い上げての、
たのしいセレモニーです。先生の
お声といったら、大きくて若々しくて
驚きます。

イラストレーションの講評は、
山口はるみさんから。はるみさんは、
ファッションセンス抜群なので、
舞台の上ではさらにかっこよくて。

受賞者の方々は、これからいろいろな
ところで、お仕事の巾を広げられて
ゆくでしょう。

みなさま、おめでとうございました。

2013年3月1日

話(「雛祭り」)


通院している病院のロビーに、立派な
段飾りのお雛様。そうそう、2月は
あっという間に終わってしまいます。
我が家も早く、飾らなくては…と
思い出しました。

こどもの成長と共に、いろんな行事が
なくなっていきますが、雛祭りだけは、
毎年欠かさず続けています。娘の
誕生日と重なるからかもしれませんが。

ひなあられ好きの娘は、あちこちの
コンビニで買っては、これはいまひとつ…
とか云いつつ全部食べてます。

デパートに行けば、たくさんの種類が
揃っているので、わたしも出かけて
みつけてきましょ。目でたのしむ
雛祭りのお菓子を用意して、
お花屋さんにも寄らなくちゃ。