2013年1月31日
原マスミさん
原マスミさんの展示「カメレオン」。
うわっDMの絵が正面にありました。
原さんの描く女性の目は、一度みたら
忘れません。一点をみつめて、ぼんやり
しているようで、激しいのです。
そしてその女性の手、指先の表情が
とてもデリケート。膝を抱える手、
胸に当てる手、雪を受ける手、毛糸を
巻き取る手、花を一輪持つ手、などなど。
しばらく、わたしの手はこんなことを
していないなぁと、冷たい手を
重ね合わせながらおもいました。
原マスミさんの新しいCD「人間の秘密」の
原画、とてもとても大きな一枚も
展示されています。まさかこんなに
大きく描かれているとは思いませんでした。
展覧会がはじまってから出来上がった
新作も、入口に。オープニングの日は、
大雪で行けなくて残念でしたが、
この新作をみることができたので、
後半に伺っていいことありました。
2013年1月30日
寺門孝之さん
「ピンポイントギャラリー」での
寺門孝之さんの「日の出○船出」展。
ここしばらく寺門さん、太陽に
夢中だそうです。昨年、そして今年に
なって制作された新しい太陽、
ギャラリーでかがやいています。
金色も、下地の色によっていろいろです。
宝船の絵もいっぱい、新春を感じます。
その船に誰がのっているのか、
興味津々、近づいて確認してしまいます。
寺門さんがいらっしゃるまえは、
奥さまがいらして、はじめてお話し
しました。奥さまも寺門さんも、
ファッションセンスも素敵、
ぐぐっと惹きつけられてしまいます。
寺門さんの作品の中には、奥さまに
とても似た人が、登場しています。
探してみてくださいね。
2013年1月29日
話(「少女仮面」)
週に3つくらい演劇を観に行く娘に、
「わたしも楽しめそうなのは教えてね」と
云っておいたら、誘ってくれたのが、
「新宿梁山泊」の「少女仮面」。
作:唐十郎、演出:金守珍、
美術:宇野亜喜良の舞台です。
場所は東中野。昔ながらの商店街を
通り抜けて、それでもうタイムスリップ
してくるのですが、行く着く先は、
古い古いマンション、その名も
ゴールデンマンションと云います。
小劇場はわくわくします。はじまる
直前までそばにいたひとが、舞台に
上がって演じはじめています。
出演された大鶴美仁音さんは、
おともだちのお姉さんだからと、
娘に紹介してもらいました。
歌もとても上手です、もういちど
観たいです。あの場面を…という
ところがあるのでした。
2013年1月28日
星くず朗読会 シリーズ11
「星くず朗読会 シリーズ11」
"♪きょうはたのしい朗読会♪"
「星くず朗読会」、昨年12月はお休みさせて
いただきましたが、3月3日、ひなまつりの日に、
大阪から田中ましろさんをゲストにお迎えして
"♪きょうはたのしい朗読会♪"を開きます。
田中ましろさん、ご職業はコピーライター、
CMプランナー。16歳から詩を書きはじめた
そうですが、どんな高校生だったのでしょう。
そして、大学では宇宙に浮かぶ星屑の
研究をしていたんですって。言葉への想いを
断ち切れず、研究者の道を捨て広告会社へ。
田中さんの人生もたのしそうで、今回の
朗読もたのしいにちがいありません。
どうぞみなさん、あそびにいらして
くださいね。
朗読とお話:田中ましろ・平岡淳子
2013年3月3日(日) 14:00~15:30
キッド・アイラック・アート・ホール地下
ブック・カフェ槐多
(京王線・京王井の頭線「明大前」駅 徒歩2分)
世田谷区 松原2-43-11 03-3322-5564
2000円(飲み物・ケーキ付き)・定員20名
ご予約はコチラ→ stardustreadings@gmail.com
2013年1月23日
話(「御茶ノ水」)
柏に住んでいるおびきみつこさんと、
明大前のわたし。真ん中あたりの、
御茶ノ水で待ち合わせ。仕事や趣味に
お互い忙しくて、やっと会えました。
第一希望のイタリアンのお店は、
冬期休業、第二希望のフレンチのお店は、
定休日、第三希望のスペインレストランは、
雪の影響か臨時休業。
どこまでついていないのかしら…と
ぶらりと入ったのは、スープカレーのお店。
カレーの辛さと闘いながらでは、
ゆっくりおしゃべりができません。
御茶ノ水ならではの、昔ながらの
喫茶店で珈琲を。
わたしたちも、家族もまわりの人々も、
10年経つと変わるよねぇと、きょうは
10年という年月がテーマ?のようでした。
変わりつつお友だちでいられることに、
感謝です。
ゲーテのことばのように、未来は
神にまかせて、いつも現在を
楽しもうねって。
2013年1月22日
話(「新年会」)
秋に同じ病院に入院していた
お仲間7人で、新年会をしました。
11月にみんな同じ手術を体験し、
すっかりうちとけて、入院生活は
朝から晩まで、とてもにぎやかでした。
レストランを予約したのは、退院して
すぐの頃。そのときに"快気祝い"と
どうもわたしが、伝えたらしいのです。
お店の方から「どの方の快気祝い
でしょうか」とお食事をしているとき、
そっとメモに書いて訊ねられました。
「あの…全員なんです」というと
ちょっとびっくりされて、ひとりひとりの
デザートのケーキすべてに、
キャンドルをつけてくださいました。
みんなで一斉にキャンドルの火を
吹き消して、そのあとに、集合写真を
撮ってくださいました。そして
その写真をカードに貼って、
プレゼントしてくださって、
お店の方の心遣いに感激しました。
治療の息抜きに、また会おうねって、
場所を移して、とても長い時間
おしゃべりして解散しました。
2013年1月21日
「詩とファンタジー」21号
「詩とファンタジー」21号が書店に
並びました。やなせたかし先生が、
5人の詩人の詩を書いています。
萩原朔太郎、三好達治、中原中也、
宮澤賢治、立場道造を独自の視点で。
そして"詩とファンタジー賞"
(詩・イラストレーション)の
発表号でもあります。
詩のレベルは確実にあがっています。
でもここがむつかしいところで、
あがり過ぎるとマニアっぽくなり
わかりにくいものになる。ベストで
ある詩はだれでも読んですぐに
心が共鳴してわかるものがいい。
これがなかなかむつかしい。
…とやなせ先生の総評です。
詩・イラストレーション共に、
ご投稿を受け付けています。
三行詩はメールでも募集しています。
sangyoshi@kamashun.co.jp
どうぞよろしくおねがいいたします。
2013年1月18日
話(「ピアノ」)
ピアノを処分すれば、部屋が広くなる…と
娘によく言われるのですが、そんなことは
できません。
弾きたいとおもったときに、ピアノが
ないなんて、そんな悲しいことは
ありません。
「これから家にいることが多くなるから、
ピアノを弾く時間もできるわ。楽譜を
何か選んでね。」と、ピアニストの
おともだちに頼んだら、届きました。
林知行さんアレンジのピアノ曲集、
おともだちのおすすめ。まずはシカゴの
「素直になれなくて」。気に入ると、
わたしは同じ曲ばかり弾き続けます。
先日、娘のおともだちの男の子が
遊びに来て、この楽譜をみながら、
何曲も弾いてくれました。
なんてすてきな音色、スイス生まれ
デンマーク育ちの彼は、ヨーロッパで
ピアノを学んだそうです。ピアノは
ずっと我が家にあるから、また弾きに
きてね。
2013年1月17日
安西水丸さん
1984年から2013年までの、安西水丸さんの
作品展。お祝いごとなのに苦手なものは
"おせち料理"と"結婚式"、それに近いものに
"展覧会"があるそうです。
スリムな水丸さんは、ドアを開けてそっと
入っていらっしゃいました。笑っているけど、
どことなく気恥ずかしそうにしているのが、
わかります。
フェルトの作品が4点ありました。
水丸さんの絵が、そのままフェルトで
アップリケのように。デザインしたのは
水丸さんでも、これを縫ったのは
どなたかしら?
「僕がちくちく縫ったんですよ。女性の多い
家族で育ったから、針と糸をもつのは
慣れていたんですよ」と。
1984年が「SPACE YUI」でのはじめての
個展だったそうです。それからいままでの
すべてのDMも、会場でみることができます。
水丸さんの、俳句もとても味があります。
文字と絵の力の入れ具合、抜き具合が
心地よくて、素敵な掛け軸になっています。
えっ…こんなお値段なの?とびっくり
するほど買いやすくなっています、
そのことにもみなさん、驚いていました。
2013年1月16日
話(「七草のパン」)
年末からお正月にかけて、ずーっと
お仕事だったお友だちと、お疲れさまの
お食事会をしました。
アタリかハズレか、わかりません、
はじめてのレストラン。新宿三丁目の
駅からすぐの、フレンチレストラン、
銀のトレイにランチがセットされて
運ばれてきます、かわいいし、おいしいし、
素敵なお店です。
きょうは七草ですから、七草のパンを
焼きました、よろしかったらひとつでなく、
もうひとつどうぞって、お店の方の
笑顔もよかったです。
お友だちは、高校受験、大学受験の
ふたりのこどもを抱えて、この冬は
さぞ緊張して過ごしているのかと
おもいましたが、まぁ本人のことだからと、
リラックスしています。
ねぇねぇ、これ湯島天神の合格鉛筆、と
オーソドックスなものを渡して、
がんばってねと応援。受験が終わったら、
少し遠くへおでかけしましょうね。
2013年1月15日
山口マオさん
「トムズボックス」の壁面に、山口マオさんの
ネコがいっぱい。こちらでは、なんと
12年ぶりだそうです。
昨年12月の「オーパギャラリー」での
個展を終えてから、力いっぱい描きました
という新作ばかりです。すごい、すごい、
すごいよねーってマオさんご自身も、
目をまるくされてました。
1枚買おうと思っているんだけど、どれに
しようって…迷っていらっしゃる方が何人も。
いちばん時間をかけたのはこれだよって、
マオさんが教えてくれたり、僕の
お気に入りは、これですよと、オーナーの
土井さんが、その絵を指さしたり。
ますます迷ってしまいますねぇ。
ギャラリーの片隅で、お話ししながらも、
新しいネコをきょうも描きつづける
マオさんでした。
2013年1月11日
加藤休ミさん
加藤休ミさんの絵本「きょうのごはん」の
原画展。
北海道・釧路ご出身の休ミさん、
元旦には東京に戻られて、5日が
「トムズボックス」でのオープニングでした。
絵本の表紙になっているさんまと
お味噌汁や、カレーライス、オムレツ、
お寿司など、慣れ親しんだごはんの数々。
こまごまと整理された狭いながらも
あたたかみのあるキッチン、家族で
食卓を囲む風景など、懐かしいなぁと
感じる迫力のある絵が並んでいます。
これがいちばん大変でした…という
コロッケの絵の前で、休ミさんに
にっこりしていただきました。
もっともっとパッチリした瞳の
休ミさんですが、写真ではそれが上手く
撮れなくてごめんなさい。
これからも食べ物の絵に挑戦を続ける
休ミさん、次は"築地"に取り組まれる
そうです。お正月のオープニング、
日本酒で乾杯してきました。
2013年1月10日
話(「ロブスター」)
お正月は、近所のお店もお休みのところが
ほとんど。ファミレスでいいかなぁと、
お友だちが連れて行ってくれたのは、
「Red Lobster」です。
あの場所にあのお店、まだあったのねって、
とても懐かしくなりました。西武新宿線
上井草に住んでいた二十歳前後の頃、
家族で時々行ってました。なんと、
それ以来ではないでしょうか。
「こんなに元気なのか、心配して損した
くらいだなぁ。100パーセントの笑顔に
なってるよ」と目の前で云われて、
わたしもうれしかったです。年末に
主治医から、何でもしていいです!という
お言葉をいただいて、すっかり気持ちが
リラックスしていたのです。がんがん
ロブスターやパエリアをいただいて、
食欲も満点。
車でしか行かれないところに、さぁ時には
気分転換のドライブだと、走ってくれる
お友だちに、年初から感謝、どうもありがとう。
2013年1月9日
本秀康さん
本秀康さん&かせきさいだぁさんの
「レコジャケ観光」展。ふらりと
立ち寄ったその日その時、本秀康さんが
いらっしゃいました。
「ビリケンギャラリー」のおふたりの
女性とはなかよしなので、本さん、わたしも
ギャラリーのひとだと思ったそうです。
そしてわたしは、本さんを20代の方と
思ってお話ししていたら、40代ですよって
云われて、びっくり。
本さんはイラストレーターでもあり、
漫画家でもあります。絵のお話を
うかがいながら、「やなせたかしさん、
だいすきです」というおことばも
聞くことができました。
今回の絵と共に、元のレコードジャケットも
展示されていて、音楽ファンの方もいっぱい
いらしているようです。
「たのしい人生完全版」に、サインをして
いただいて、娘へのプレゼントにしました。
シュールなこういうタイプの漫画に、
はまりそうな娘です。
2013年1月8日
話(「名刺」)
大学生になってから、仕事もはじめた
娘は、じぶんでつくった名刺を
持ち歩いています。
なにか素敵な名刺がいいなぁと、
宇野亜喜良さんにいつのまにか
お願いしていました。
描いていただいた原画を見に麻布十番の
オフィスへ。デザイナーの方に、
レイアウトもおねがいして、とても
ぜいたくな名刺ができあがりそう。
名刺には短歌が一首、添えられています。
歌集「ともだちは実はひとりだけなんです」
から宇野さんが選んでくださった一首です。
だしていただいたお菓子を、パクパク
娘が食べるので、帰り道に、
恥ずかしいじゃないって文句を云うと、
「こどもはいいんだよ」って、
宇野さんの前ではこどもになりきって
いるのでした。
名刺を持って仕事に出向く娘を、
応援しなくちゃ。
2013年1月7日
話(「紀之重の柳くん」)
同級生が板長をしている、築地の
お寿司屋さんに行って来ました。
築地は、外国の観光客も多いのですね。
案内所もありました。
記憶の中の柳くんは、濡れたような髪で
リーゼント風、歌やジャズダンスに
邁進していました。いつのまにかこの道
30年の板長さんに。短髪です。
江戸前のお寿司、ひとつひとつ説明して
くれたのですが、食べ終わると、もう
すっかり忘れています。
塩、でいただくのです。このお塩は、
どこでも手に入るそうですが、イギリスの
マルドン産。これは家でも使ってみようと
おもいます。そして、ご飯は赤酢の色に
染まっていて、白ではありません。
全国の漁師さんから、直接届くお魚も
あれば、築地で毎朝、仕入れてくるお魚も。
もうほかのお寿司は食べられなくなりそう。
満足度200パーセント、ランチ2500円も
銀座の三分の一のお値段です。
2013年1月4日
話(「谷川徹三さんの蝶ネクタイ」)
その日はとても暖かく、帰りに下北沢へ。
立ち寄ったフリーマーケットでは、
「6次元」の道前さんもお店を
出されていました。
谷川俊太郎さんのお父さまの谷川徹三さんの
お着物から、つくられたというのは…
コースター、ブックカバー、ネクタイなど。
蝶ネクタイ、とても素敵です。
下北沢では、いつも行くカフェが
決まっていて、おともだちとおしゃべり。
野ばらがテーブルに飾られ、そこに
たっぷり日が射して、もうどこかのお宅の
縁側でひなたぼっこしているようです。
バナナシフォンケーキに添えられた
生クリームも、とてもやさしい色です。
なかなかスウィーツには目がなくて、
わたしが珈琲だけ…なんてことは
在り得なさそうです。
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