話(「お祝いディナー」)
何処がいいって、希望を訊かれ、
「あまり遠くなくて、静かなところ」と。
瞳さんが決めてくれたのは、
シェラトン都ホテル東京。ここなら
ゆっくりお話しできそう、会うのも
久しぶり。
わたしたちには、あまり変化がないので、
盛り上がるのは、娘たちの彼氏のことです。
「えぇー、文学青年と別れてしまったのー?」
会ったこともないのに、小説を書く
その青年と、瞳さんの娘さんの恋を、
静かにわたし応援していたみたい。
新しい彼は社会人、またべつの魅力が
あるのでしょうね。
どんなことも、なるようになるからね…
瞳さんはこのごろでは、こうでなければ
いけない、という思いから解放された
そうです。そうすると、とっても
楽になったと。
退院のお祝いねって、おいしい
お料理ご馳走さまでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿