2011年2月8日

話(「伊豆旅行」)

「気分転換にどこか行かない?連れてってあげる!」と
誘ってくれたのは、学生時代の裕ちゃん。ふたりでの
旅行は、学生時代以来です。

直前に決めて、ふらっと出かけたのは伊豆の河津温泉、
河津さくらが咲き始めたばかりです。水仙、菜の花が
咲き乱れる川沿いの両側、桃の花のような
濃いピンクの河津さくら、春の勢いを感じます。

お花より、春をおおらかに歌っているのは、木々の
みかんやレモン。ひかりを集めて、町全体が明るくて、
お散歩するわたしたちの気分もうきうきして。

海辺の宿は、12の客室の静かな旅館です。「佳遊亭」
眺めのいいお部屋でした。好みの柄の浴衣を選び、
温泉でゆっくりくつろぐ、その時間のぜいたくさ。

料理長さんに拍手喝采、これは初めていただきます、
というお料理が次々に。夜は、ゆっくりお話しようね
と思っていたのに、しあわせな満腹で、すぐ
寝ちゃいました。

朝日を眺めながらの、早朝の露天風呂。雲に隠れたか
と思うと、ゆっくり姿をあらわす太陽、自然の美に
かなうものなし。海が一筋のオレンジに染まって
ゆくのをみていたり、繰り返す波の音には、
あきることがありません。

東京を、ほんの少し離れただけで、新しい気持ちが
心に流れ込んできました。










このわたしが、稲取温泉にあるアニマルキングダムに
行って来ました。動物はすべて苦手なわたしですが、
いっしょに行った裕ちゃんは大の動物好き。銀行に
お勤めしながら、犬の訓練士の学校にも通って
いるのです。

ウォーキングサファリというコース、もちろん
わたしは足が震えて一歩も進めません。裕ちゃんに、
ひとりで行ってもらいました。

大人気のホワイトタイガー、この写真も彼女が
そのとき撮ってきました。肉眼でもしっかり見たいし、
カメラにも収めたいと。ゆっくりしてきてねーと手を
振って、わたしは珈琲を飲んだり、売店で
ぬいぐるみのホワイトタイガーをなでたりしていました。

ホワイトタイガーといっしょに写真撮ってあげられ
なくて、ごめんねーとわたし。つきあってくれて
ありがとうと、裕ちゃん。

ここに来る前に、稲取温泉のお雛様のつるし飾りも
楽しめたし、古民家でお抹茶もいただけたし、
裕ちゃんはわたしのためにいろいろ考えてくれて
いたのです。

ほんとうに楽しい二日間をどうもありがとう。

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