2011年12月25日

話(「えんどうたか子さん」)

遠藤さんは、2009-10年の「詩とファンタジー
詩部門での優勝賞を受賞されました。
ペンネームは、えんどうたか子さん。

「野原のなかで」という緑の表紙の
詩集をいただきました。お住まいは
北海道の野付郡…どの辺りに
なるのでしょうか。

今年の2月にお会いしたとき、東京は
あったかいですねぇと、お嬢様とお孫さんと、
東京のあちこちを元気にまわられていました。

詩に「釧路旅情」とあります。そちらのほう
なのですね。「湿原点描」というタイトルや、
「昆布の煮だし」、「鮭の卵」、「エゾシカ」
など北国ならではのことばがならんでいます。

雪も東京に降る雪とは、ずいぶんちがいます。
「残雪」の一連だけですが、ご紹介しますね。

日差しに触れても溶けないままに
残っている雪
それは雪ではありません
陸地に根ざした波のひとひら
帰り遅れた波のひとひら


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