温子さんとは、10年ほどまえ、永福町の
おなじ建物に住んでいました。
わたしが一階で、温子さんがお二階。
そこには、小さなお庭がありました。
決して広くはないのですが、狭くもなくて、
ガーデニングをするには、とても楽しい
スペースでした。
けっこう凝り性なわたしは、一面を
白い花にしたり、一面を赤い花にしたり、
毎日毎日、草を抜いたり花を摘んだり。
白い花は、雨上がりには土がはねて、
ずいぶん汚れた顔になってしまい、
がっかりすることもありました。
庭仕事をしていると、お二階の温子さんが、
ロープをさげて、おやつを届けて
くださったりしました。パスケットのなかに、
お疲れさまのお菓子がいっぱい。時には、
わたしが紅茶の空き缶に、お花を
アレンジして持って行き、そのまま
お茶の時間になったり。
その温子さん、お正月に湯島天神に
初詣に行かれて、娘に合格祈願の鉛筆を
贈ってくれました。どうもありがとう。
娘の小学校入学のお祝いに、青い鉛筆削りを
くださった温子さんです。この鉛筆も、
懐かしい鉛筆削りで、きれいにとんがる
ことでしょう。
いまは浜田山にお住いの温子さん、自転車で
あそびに行きますね。
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