2010年11月10日

平岡淳子 19才の詩

「十九歳の夏に」  わすれなぐさ

いつまでも
高校時代の制服が
似合うようでは
いけないのね

今年の夏
甲子園で汗を流す
元気な球児たちは
確かにみな
年下になるなんて

十九歳の夏だから
あの人と旅の計画をしたり
星の明るい夜に
ふたりで歩いたり
少しだけちがうことをしてみても
やっぱり私はおなじなの

心が年齢についていけないことが
悩みになるなんて
思ってもみなかった


「詩とメルヘン」掲載作品

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