話(「新川和江さん」)
産経新聞「朝の詩」の選者を30年間
続けていらっしゃる
新川和江先生。
ときどき、ふるさとの母を
おもいだすような気持ちで、
お電話でお話します。
「
詩とメルヘン」が休刊になったとき、
詩の投稿先がなくなってしまいました。
そのとき「朝の詩」に出会ったのです。
わたしも、娘も、はがきに詩を書いては、
朝のポストに投函。
掲載されると2000円のテレホンカード、
それがいつしか図書券にかわって
いきました。
サンリオから詩集の出版が決まったとき、
新川先生が編集をしてくださいました。
「詩集にまとめる詩を持っていらっしゃい」と
云われて、わたしと娘は、ふたりとも
いっぱい詩を書くので、スーツケースに
詰めて、待ち合わせ場所に運びました。
芦花公園のレストランでした。
いま思えば、常識として在り得ないことです。
新川先生、帰りはタクシーのトランクに
スーツケースをのせて、ご自宅に
運ばれたのです。
「夢中になって読んだけれど「朝の詩」の
一年間分の仕事量に匹敵して、
くたびれちゃったわ」と
きょうはじめて、新川先生から告白。
お電話のむこうとこちらで、大きな声で
笑ってしまいました。おもいで…と
いうことにしましょう。新川先生には、
感謝することばかりです。
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