101号の「信濃デッサン館ニュース」より館長の
窪島誠一郎さんのことばを、ご紹介します。
先日の大震災の翌々日、「言葉は無力」、
「言葉では災害に勝てない」と悲観的な話を、
講演に行った大学で、されたそうです。
でも、信州に戻られてテレビをつけると、
親族や知己の声を求めて、設置電話に
列を作る避難所の人たちがいっぱいいる。
そうか、人間は言葉ナシでは生きては
ゆけないのだ、と胸がつまった。
「無力なのは言葉ではない」、
「言葉を失った人間が無力なのだ」と。
窪島さんは、石巻の港町に、戦時中は
疎開されていたそうです。
被災地からは離れていても、ほんとうに多くの
人々が、さまざまなことを感じ、心の深くで
考えています。
5月には「横浜赤レンガ倉庫」で、窪島さんが
館主をつとめる戦没画学生慰霊美術館の
「無言館」所蔵作品による「祈りの絵」展が
開催されます。
会期中、会場で受付や売り子さんをしてくださる
ボランティアの方を募集しています。
ご協力いただける方は「無言館」事務局
0268-37-1650まで、お問い合わせください。
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