2011年5月3日

話(「佐藤忠良さん」)

京王井の頭線「永福町」駅がビルになり、
エレベーター、エスカレーターもできました。

広々した改札口の手前に、佐藤忠良さんの彫刻
「冬の像」があります。3月末に、お亡くなりになった
ばかり、彫刻像の下には花束が置かれていました。

1959年から、佐藤さんは永福町にアトリエを
構えていらっしゃいました。

「一人の人間として普通に暮らして、いろいろ
幅広い勉強をして、コツコツ叩き上げる誠実な
努力の積み重ねから、最期にしたたり落ちるのが
真の個性だ」

信念を貫いて生きた佐藤さんのおことばです。
"個性"なんて簡単に使ってはいけない、尊さを
感じます。

佐藤さんは絵本「おおきなかぶ」の挿絵で、
ご存知の方が、いっぱいいらっしゃると思います、
名作です。駅にできた本屋さんでも
"永福町ゆかりの本"の一冊として紹介されています。

「永福町」で降りることがありましたら、1973年の
佐藤さんの作品「冬の像」にぜひ、出会ってください。

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