2011年6月10日
「星くず朗読会 シリーズ5」ご報告
事務局、ひげ☆ぼうず、です。
このたびは「星くず朗読会 シリーズ5 夜の糸でんわ」に
お越しいただき、ありがとうございました。
東日本大震災から約3ヶ月、原発の不安が続く中
ゲストの東直子さん、平岡さんの、身近でありながらも
超然としたことばに、穏やかさと力強さをいっしょに
受け取ることができたような気がしました。
みなさまは、どんなふうに感じられましたでしょうか?
日々、このブログを支えていく中で、今後も定期的に
朗読会を開き、みなさまと直接お会いできる機会を
もてることは、本当に励みになります。
今後とも、当ブログ・企画等、よろしくお願いします。
6月4日のご報告です。
<音楽>
今回の朗読会に合わせ、しっとり、じっくり、梅雨ですし
雨をイメージする曲と、雨降って地固まるということで
こんな時だからこそ、しっかりストレートなラブソング、
2つのテーマで用意しました(気持のよい晴天になりましたが!)。
(「曲名」、歌手・演奏者)
1:「Aomidori」 Buddah Stick Transparent Featuring Something in the Air
2:「Eternally(from "Limelight")」 Michel Legrand
3:「Love Me Tender」 Caetano Veloso
4:「Rain」 Alicia Bay Laurel
5:「The Songs that We Sing」 Charlotte Gainsbourg
6:「雨の樹(3人の打楽器奏者のための)」 武満徹
7:「This Changing World」 Damon & Naomi
8:「You Are My Flower」 Elizabeth Mitchell
9:「ただ」 大貫妙子
10:「幸せな結末」 大滝詠一
<トーク>
ご自身の出生にまつわるエピソードから時の人に
なった窪島さん。当時、殺到した出版依頼も
三年後は1件に。ベテラン編集者と若き窪島さんの
やりとり、ようやく形になった処女作制作の話は
そのまま小説のようでした。
この作品「父への手紙」を、窪島さんご自身が
上田より持ってきてくださいました。ひさしぶりに
在庫アリになりましたので、この機会に、ぜひ
「キッド」地下「槐多」でお買い求めください!
かたや、誰かに求められて、というわけではなく、
自分で求めて、家族の協力のもと第一歌集を作った
という東直子さん。
読んでいただいた「とりつくしま」と同様に
強靭な意志で、というより、そっと誰かに何かに
支えられて、を感じながら、すべてに向き合って
作品ができていく様子が朗読からもトークからも
うかがえました。
東さんの朗読された内容、声のトーン、その姿、
このなんともいえぬ安心感と確信みたいなものは
何かに似ているな、と思いました。勝手ながら
震災前に観た映画「ヒア・アフター」と
重なりました。
この朗読会の前に「東直子さんほど、"いま"を
うたってくださるのに、適した方は、いらっしゃら
ないでしょう」と書かせていただきましたが
その通りだったな、と、とてもうれしく感じました。
いつも以上に、落ち着いた朗読を聞かせてくれた
平岡さんと、女性2人の「星くず朗読会」は
じっくりと心に染み入る会となりました。
「星くず朗読会」では、平岡さんの朗読をメインに
今後も様々な分野で、ご活躍のゲストの方々を迎え、
明大前「キッド・アイラック・アート・ホール」にて行う
楽しい企画をこれからも考えていきます。
ぜひ、よろしくお願いします。
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