水天宮にあるギャラリー
「ミュゼ 浜口陽三・ヤマサコレクション」にて
20世紀を代表する銅版画作家、浜口陽三さんの
ご夫人で、同じく銅版画作家の南桂子さんの
生誕100年記念
「南桂子生誕100年記念展 きのう小鳥にきいたこと」で
画家の野見山暁治さんのお話を聞いてきました。
野見山さんは、窪島誠一郎さんとお仕事を
ご一緒にされたり、共著でご本を出されていたり、と
窪島さんよりお話はたっぷり伺っていました。
そして、エッセイもだいすきで読んでいました。
でも、お会いしてご挨拶したのは、初めてでした。
「もっとすごいおじいちゃんで、どんな年寄りかと
思っていたでしょう?」と。はい、そう思っていました。
やなせたかしさんと同じ、今年92歳。
でもでも、姿勢のいいジーンズ姿といい、
しゃきしゃきしたお話のされ方といい、とてもとても、
すごーいお年にはとても見えない若さです。
優しくて、こちらをまったく緊張させないのは、
心配りなのでしょうね。
「お桂ちゃんはね、本人が童話の中に
生きてるようなひとだった」と。ご主人さまの
陽三さんが、お仕事をされているときは、決して
ご自分は製作などなさらず、せっせせっせと
お食事の準備をする、愛らしい女性だったと。
銅版画では、鳥や木々が年を追って洗練されて
くるのに、少女だけは、最初からまったく
変わらないそうです。この少女は、ご本人なのか、
流産された赤ちゃんの分身なのでしょうかと。
野見山さんがパリ時代に交流のあった、
南桂子さんのお話をしてくださる間に、他の方が、
いろいろ桂子さんの資料をみせてくださったり、
説明してくださったり。
当時のパリ…ちょっとおかしな人々やら、後に
天才として認められる方やら、多くの日本人が、
憧れを抱いてパリで暮らしていたのですね。
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