冬至(とし)は京都の女性で、東京の大学で
同じクラスでした。関西系のチャーミングさが、
とびきり目立っていました。
冬至(とし)の池袋の下宿や、女子学生会館を
思い出します。
ここ十年間は入退院を繰り返し、とてもたいへんな
日々だったのに、いただくお手紙では、こちらが
励まされてばかり。
最期のお手紙には、学生時代のわたしのイメージが
書いてありました。
「いつもワクワクしていて、風に吹かれて
たおやかにしなりながら、大地にしっかり
根付いていて、いつも自然体でニコニコしてる」と。
冬至(とし)が力尽きてしまったと連絡をもらって、
しばらく泣いたけど、またニコニコしますね。
三度の移植をしても、じぶんが手術に耐えられる
丈夫なからだで、生んでくれた母に感謝してると
云っていた冬至(とし)。
きっと天国でも、みんなを力づけてくれるでしょう。
ありがとう、ありがとう。
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