小手鞠るいさんの新刊「望月青果店」の刊行を
記念して、新宿の「ブックファースト」で、
梯久美子さんとのトークショーがありました。
ニューヨーク州の北、ウッドストックに住む
小手鞠さん、朝型の生活で、4時頃に起きて、
5時から9時くらいが執筆時間。午後は、趣味の
ランニングやガーデニングをしたり、読書をして
過ごすそうです。
"書くこと""書いていること"がほんとうに好きで、
何を、ということより、とにかく書くことで
生活していきたいと思っていたと。川滝かおりの
ペンネームで詩を書いていた時代から、小説に
舞台を移されたのも、そんなところに理由が
あるとのことです。
文芸誌「海燕」の新人賞を受賞されてから、
「欲しいのはあなただけ」を刊行するまでに、
9年以上もかかったそうです。富山の薬売りの
ように、原稿を持っては出版社を訪ね歩いたと、
お話されていました。
フリーライターとして、暮らしは成り立ち、
仕事は次々に入ってくる中、"小説"の執筆を
確保する時間をつくるのは、とてもたいへん
だったとも。
小手鞠さん、長年アメリカに住んでいらっしゃい
ますが、英語はぜんぜん…で、アメリカ人の
ご主人さまは、ぜーんぶ日本語で話して
くださるんですって。家の中では、ぜーんぶ
日本語、読む小説もぜーんぶ日本語だそうです。
…そんな相手だから結婚してなんて、笑って
いました。今年も小手鞠さんにお会いできて、
とってもしあわせです。
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