2011年5月30日

今週末は「星くず朗読会」

「星くず朗読会」
シリーズ5は
いよいよ
今週土曜日(6/4)。

みなさまの
ご来場、心より
お待ちして
おります。

ご予約はコチラ→ stardustreadings@gmail.com

出演者:平岡淳子(詩人) 窪島誠一郎(作家)
ゲスト:東 直子(歌人)

日時:2011年6月4日(土) 17:00~18:30

(京王線・京王井の頭線「明大前」駅 徒歩2分)
世田谷区 松原2-43-11    03-3322-5564

入場料:1500円(定員50名)

2011年5月29日

パゾリーニの「豚小屋」

劇場「座・高円寺」で「豚小屋」をみてきました。
四方田犬彦さんの訳された「パゾリーニ詩集」
読んでから、また一歩パゾリーニに近づいてみました。

おともだちの柊アリスさんが、出演しているのです。
アリスさんは天使の役で、舞台でくるくるくるくる
まわり続けます。最初は、気分が悪くなったそうですが、
お稽古するうちに、三半規管が鍛えられて、
倒れることもなくなったそうです。羽根のついた
純白の衣装で、可憐な踊りをみせてくれました。

さらにアリスさん、ハープの演奏もされたのです。
パゾリーニが監督をした「豚小屋」を観た直後に、
思い切ってハープを買って、それから練習を積んで
今回の舞台に。すばらしい!

セリフ、よかったです。ことばだけでも、十分に
楽しめます。衣装や髪型、お化粧は宇野亜喜良さん。

終ってから、演出の川村毅さんに「パゾリーニ、
むずかしい!」と云っても、にこにこされていて
「いいんですよ、いいんですよ」と包んでくださる
ような笑顔で、ほっとしました。

2011年5月28日

話(「同級生」)

ちょっといいことがあったからお祝い!
高校時代の同級生に会いました。しばらくぶりに
会っても、ぜんぜん不自然さを感じないで、
すっと話せる、これが友人かもね、なんて
お互いに云いながら。

「キャベツすき?」っていきなり訊かれて、
「すき」と。新宿のロールキャベツが名物の
「アカシア」で、まずは腹ごしらえです。
学生時代からよく来ているということですが、
わたしははじめて。

ボリュームたっぷりのロールキャベツ、ご飯は
ほとんど食べられないほど。おいしかった。
我が家のロールキャベツとは別物みたい。

それから新宿三丁目に移動です。またまた
古くからある「どん底」という、山小屋風の
居酒屋のようなバーのようなお店に。
「悪い意味でなく、どん底ということで、
もう一度自分のやりたいことを考え、
おおいに語ることで何かに気付けたら…」
ということで、そのお店にしたと。

こちらのお店は、多くの著名な方が訪れ
文章を寄せています。→ こちら

おおいに語ったよね…と云える一夜でした。
なんだかまわりのみなさんも、こんこんと
語っているようにみえました。「同級生、
全員元気なんて、しあわせだよね」と云いながら
明日は、釜石に向うおともだちとわかれました。

話すことって、免疫力を高めるそうです、
元気になります。

2011年5月26日

話(「東直子さん」)

6月4日の「星くず朗読会」の打ち合わせ、神楽坂で
あんみつをいただきながら、お話してきました。

東直子さんの第一歌集「春原さんのリコーダー
この一冊は「詩とメルヘン」で紹介されていて、
そこで出会いました。

こちらの歌集は、東さんのご主人さまが、
イラストレーションで、ご協力されています。
どっしりした歌集から受ける重圧を感じさせない、
ソフトなイメージの一冊になっています。

引越しのたびに、本との別れをしてきたので、
きょう見せていただいて、なつかしかったです。
一冊の本は、たくさんのおもいでを連れてきます。

第二歌集「青卵」も「詩とメルヘン」で
特集が組まれました。イラストレーションは
早川司寿乃さんです。

「短歌はやはり、ショートポエムなんだと
あらためて思う。東直子さんの感性の
みずみずしさには、うーんと唸ってしまう。
31文字でこんなに美しくこんなにインパクト強く
歌うんだ」と、やなせたかしさんのおことばです。

10年前の「詩とメルヘン」手元にありますので、
朗読会のときに持って行きますね。

2冊の歌集の装丁は東さんご本人がされています。
詳しいお話は、朗読会の後半、トークの時間に。
当日の東さんは、新作をよんでくださいます、
どうぞおたのしみに

2011年5月25日

あずみ虫さん








SPACE YUI」での、あずみ虫さんの展覧会「Gift」

ちいさな贈り物、ちいさくても、とびきり豪華な
贈り物が並んでいました。アルミでつくられた
形は素朴で、センスは抜群なアメリカやフランスの
船や灯台。

あずみ虫さんは、アルミ虫さんだよねと、
ギャラリー内で声が聞こえてきました。

今回は、陶器の作品も登場。アルミでなくても、
あずみ虫さんの作品であることはすぐにわかって、
その形や色は素材が変わっても生きています。

動物や昆虫などお得意のあずみ虫さんですが、
"ひと"も可愛かったです。バスタブに入った、
シャワーキャップをしている女の子。西洋の
あのバスタブのかたち、シャワーキャップのもよう、
日常なのにちょっとおしゃれにくつろぐひとときです。

あずみ虫さんにお会いすると、どちらともなくいつも
手を延ばして、握手ではないけれど、触れ合います。
ゆっくりと話すペースが、わたしにぴったりあって、
お互いに「ほっとするねぇ」という気持ちです。

あずみ虫さんは、アンティークのお着物姿のことも
多いのですが、きょうはちがいました。
とても忙しかったようです。

2011年5月24日

浅野勝美さん

週末の渋谷「Bunkamura」はとてもにぎやかです。
きょうもたくさんの人々が、絵を、映画を、お芝居を
観て、ティータイムを過ごしていました。

近所のおともだちといっしょに、
「eros / thanatos 生と死の幻想」展に。

素敵な麦わら帽子を被った浅野勝美さんに作品の
お話を伺いました。

浅野さんは、羊の皮(羊皮紙)に鉛筆で細密に、
美しい女性を描かれていました。西洋では聖書なども
羊皮紙で、つくられているものがありますが、
日本で手に入れるのはなかなかたいへんだそうです。

紙だと消しゴムで何度も消すと、紙が削れてしまう
そうですが、羊皮紙はその点、丈夫で描きやすい
とのこと。

よれよれしてしまうので、ピーンと張るのに
ご苦労され、刺繍の丸い木枠を使って、
羊皮紙を張り、その木枠ごと額縁に入れての展示。
とてもいい雰囲気です。

浅野さんは、マリー・ローランサンの描く女性の
ように、ご本人が絵の中から、ふわりと飛び出して
きたかんじです。

やなせたかしさんのお誕生日パーティーでは、
毎年パーカッションを担当される、"やなせ楽団"の
おひとりです。「詩とメルヘン」での出会いから、
こうして長くおつきあいができることに、感謝!

2011年5月22日

石川啄木×寺山修司

現代歌人協会」主催の短歌の公開講座、神保町の
学士会館にて。パネリストの3名(佐佐木幸綱さん、
三枝昴之さん、東直子さん)のそれぞれがテーマの
石川啄木と寺山修司の短歌を選びます。

佐佐木幸綱さんは長年、寺山のおともだちで
いらしたから、いっしょに過ごしたときのお話など、
エピソードもいろいろ。寺山のふるさと訛りは、
メディアの前でも、友人の前でも変わらなかった
そうです。

寺山は、自分がどう見られるかを強く意識するひと
ですから、こんなふうに見られたいという自分や
情景を短歌の中でも演出するように表現したのですね。

その点、啄木は素朴なヒューマン・ドキュメントの
歌が多い。生きた時代が違うので、比べることも
難しいのですが、ふるさとの歌をとっても、ずいぶん
ふたりは違います。

内容が深ければいい歌でもなく、大衆性があれば
いい歌でもなく、どの歌がいちばん、なんて
決められないのかもしれません。みんなの記憶に
残れば、それが代表作にはなりますが。

寺山の歌にあこがれて、短歌を始めた若い方、いっぱい
いますと東さん。啄木は、教科書で早くに出会う
歌人ですが、ちょっと時代の距離感がありますからね。

啄木も寺山も、どちらも読みやすいので、短歌は
ちょっと…と思われるかたも、ぜひ読んでみて
ください。おおっ!という出会いがきっとあります。

2011年5月21日

森雅之さん

森雅之さんの新しい絵本「すみれちゃん」が
できました。「ビリケンギャラリー」で、
個展」開催中。今週の日曜日まで札幌から
森さん上京中です。

森さんは、どんなおにいさん、おじさん、
おじいちゃんかなぁと思っていました。
「すみれちゃん」の絵本の中に登場しそうな、
明るいおじさんでした。

目がくるんくるん動いて、絵本のこと、
漫画のこと、北海道のこと、次から次へと、
お話してくださいます。

義理のお兄様が漫画家の鈴木翁二さん。
波乱に富んだファミリーのできごとも、
愉快に楽しく物語っていただきました。
北海道でいま人気のお菓子など、さくさく
いただき、ほっけの燻製もおいしいよって、
いただいて。

「すみれちゃん」の絵本と缶バッチを娘の
おみやげにしました。ダイニングテーブルの上に、
久しぶりに買った絵本、うれしそうでした。
絵本は、プレゼントするほうも、されるほうも、
おんなじ笑顔になりますね。

森さん、飛行機が苦手で、帰りは電車だそうです。
そうすると、ちょっと札幌も遠く感じますが、その
旅の間にまた、次のお話が誕生するのでしょうね。

2011年5月20日

米津祐介さん








毎年この時期に、表参道ヒルズ路面沿いの
ギャラリー80」での米津祐介さんの個展、
けやき並木の美しい頃、お散歩できるのも
たのしみです。

今回のテーマは「Library」。お花より本が
だいすきなブタ、りんごの木に上ったところで
本を読んでるブタ、哲学者のような顔をして
本を広げるアヒル、からだの大きなゾウが、
小さな本を開いて夢中で読んでいたり。
かわいいリスも、賢そうなウマも、みーんな
本を読んでいるんです。

生まれも育ちも日本の米津さん、どこで
どうやってこういう色彩感覚が育つのかしらと
思います。海外で絵本がたくさん出版されている
ことも納得です。登場する動物は、ぬいぐるみに
なって、窓際を飾っています。

小さい頃は、絵を描くことより工作をしていた
というだけあって、会場の机、棚、すべて
米津さんの手作りです。絵のほかにも、あちこちに
動物たちが顔をみせています、これもぜーんぶ
作られたそうです。大きな窓にかかる、スクリーンも
見ごたえがあります。

「今回は、道行く外国の方がぐっと減ってしまった
のがわかります」と。大震災のあと、東京から
たくさんの方々が、それぞれの国に戻られたのですね。

来年も楽しみにています。被災地も東京も、
日本全体が元気でありますように。

2011年5月19日

岡田里さん










ギャラリーまぁる」の入り口、美しい緑です。
雨上がりは、いっそう。岡田里さん、今回は
すべて植物の銅版画です。

「岡田里展」

目の前の植物をよーく見て、感情を移入しながら
スケッチし、それから銅版画に仕上げるそうです。

レモン、栗、ベリー、実のなる植物が、わたしの
好みです。その絵の前にまず、引き寄せられて
いくのでわかりました。

桜、薔薇、日常生活でも、他の方の作品でも
よく見かける花こそ、岡田さんの独特の感性が
わかります。

色もとても素敵で、グリーンの中の少量の青や、
そのぼかし方も。お仕事の依頼は薔薇がいちばん
多いとのこと。薔薇には、さまざまな意味が
含まれていますからね。

今回はファッション・デザイナーの菱沼良樹さんの
ブラントのシャツの色に合わせて、全ての絵を
描かれたそうです。

そのシャツは、全て植物から紡いだオーガニックな
糸で織られています。そして杉の箱入りです。
ミラノでは既に発売、日本でも、もうすぐです。

会場にいらした菱沼さんのお話も伺いながら、
岡田さんの植物画をみると、こうしてイメージが
膨らむのかしら、と想像できて、それは楽しいです。

2011年5月17日

広河隆一さん

キッド・アイラック・アート・ホール」にて、
広河隆一さんの講演会でした。
「チェルノブイリ25年、フクシマ元年」

大震災後、4回目の郡山から戻ったばかりの
広河さん、写真をみながら、現地の状況、
人々の様子を、お話してくださいました。

福島に住む人々に話すことばと、ここ東京で
生活する人々に話すことばは、受け止め方も
違うから、違ってくるはずだけど…。

広河さんは、安心させるためのことばではなく、
事実を伝えるから、それで夜、不安で眠れなく
なってしまう人々もいるかもしれない。けれど、
みなさんは、安心感を求めて聴きにくるわけでは
ないから、僕は思っていることをそのまま
話しますよと…わたしもじっくり耳を傾けました。

3月13日は双葉町で、15日は飯舘村に入られた
広河さん、持参された計測器の示した数値は、
危険な数値だったそうですが、そんなこと政府は
ぜんぜん、発表していませんでした。

隠蔽するって、怖ろしいことです。国民が
パニックに陥るから発表しないと云っても、
あとでどんな怖いことが起こるかわかりません。
国民を安心させる報道ばかりが、いいわけでも
ありません。

隠されていたことで、10年後どうなっているの
でしょう。本当に怖がっているひとは、そのことを
忘れたい、直視したくない気持ちが働くのも事実で、
安心・安全と思い込みたい心理になるそうです。

メディアでは報道されないこことがある!という
お話を伺えて、それを知ることができて、
とてもよかったです。

2011年5月16日

「押し花コラージュブック」

おともだちのコラージュ作家、林美奈子さんが、
押花作家の森野美紗子さんと、それはそれは
美しい写真がいっぱいのご本を出版され、
出版記念展が開かれています。

「押し花コラージュブック」の中の一点一点が、
アンティークのテーブルに、壁に、天井からと
ディスプレイに凝って展示されています。

神保町の「SPIN GALLERY」は、古書店の2階、
こういう優しい光と風の似合う空間は、
いつまでも残されてほしいと願う一室、
そこがギャラリーになっています。

朝顔の押し花くらいしか、経験のないわたしには、
こんなおしゃれな押し花があるんて!という
森野さんの世界。

紙一枚にも、神経を行き届かせて選ぶ林さんの
コラージュは繊細で、わたしの指先で触れることは
ゆるされないような世界。

白いソファに座っていると、我が家では決して
あじわえない、ぜいたくな気持ちになります。

期間中にぜひ行ってみてください。
行かれない方は、ご本を開いてみてくださいね。

2011年5月15日

話(「伴田良輔さん」 )

文筆家で写真家で、編集も映画監督もされ、どう
ご紹介していいか、わからない伴田良輔さんです。

神保町の伴田さんの経営されている
SPIN GALLERY」で、お話を伺いました。
今回は、伴田さん手づくりの"ウッドドラム"(※)
という楽器について。

※→「スリットドラム

きつつきが、木をコンコンとつつく音がする、
"ウッドドラム"。桜の木であったり、メープルで
あったり。直方体の木にしかけがあって、
4種類、6種類の音がします。

マレット=ばちには、スーパーポールが一番よくて、
最初はそれも作られていたそうですが、こどもが
力いっぱい叩くと飛んでいってしまうそうです。

12音階にはないような、森の奥からやってきたような
響き。大きさもいろいろあります。気ままに叩いている
ようにみえましたが、さすが慣れている伴田さんの
音色には、不安がありませんでした。

伴田さんの撮られた乳房の写真の数々に、
谷川俊太郎さんが詩を書かれたのが
mamma まんま 」という一冊です。

谷川さんも、この"ウッドドラム"はお気に入りで、
詩の朗読のときに使ってみようとおっしゃっている
とのこと。

こどもがよろこびそうな色使いのもの。
シックな"ウッドドラム"もそろっています。

2011年5月11日

「星くず朗読会」 シリーズ5

「星くず朗読会」
シリーズ5は
以下の内容で
お届けします。

みなさまの
ご来場
お待ちして
おります。

ご予約はコチラ→ stardustreadings@gmail.com

出演者:平岡淳子(詩人) 窪島誠一郎(作家)
ゲスト:東 直子(歌人)

日時:2011年6月4日(土) 17:00~18:30

(京王線・京王井の頭線「明大前」駅 徒歩2分)
世田谷区 松原2-43-11    03-3322-5564

入場料:1500円(定員50名)

2011年5月10日

島田ゆかさん

ビリケンギャラリー」のオーナーに
「バムとケロの原画展、すっごくいいよー、絵が
すっごくいい、チケットあるから、行っておいでよ」
と2枚いただきました。

島田ゆか&ユリア・ヴォリ絵本原画展
-バムとケロ、ぶた(SIKA)の世界-」

娘が大ファンなのですが、このところめずらしく
勉強で超多忙、高校時代のおともだちに声を
かけてみたら、行く、行くとよろこんで、
突然の誘いにのってくれて銀座の松屋まで。

実は、わたしはそれまで興味を持って
いなかったのです。ところが、バムとケロの
キャラクターの愛らしさ、そして背景や登場する
ほかの動物達までこまかーく、おもしろーく
描かれていることに、ひっくりの溜息。

これは娘が小学校の図書室で読んで、夢中になった
わけです、シリーズで絵本、揃えたくなりました。
最近はもう、ぬいぐるみには手が伸びなくなって
いたのですが、ケロはとっても危険でした。

島田ゆかさんは、カナダにお住まいで、カナダの
スタジオや森の風景が、会場の画面に大きく
映しだされていました。

バムとケロのカフェには、こども連れのご家族の
行列でした。ケロの顔の形をしたパンケーキ、
あまーいいい匂い。

デパートでの展覧会は混んでいて、グッズ販売が
中心で…と敬遠しがちだったのですが、今回は
行ってみてとってもよかったです。これだけの
作品に出会えたのですから。

2011年5月9日

安西水丸さん、和田誠さん

SPACE YUI」での、安西水丸さんと和田誠さんの
展示「AD-LIB4」。今年で8回目になるそうです。

ひとつのお題に、おふたりが取り組み、一枚の紙を
左右に分け合って描かれています。

今年の干支の"うさぎ"、"大統領"、"右手"っていうのも
あったかしら、お題もバラエティに富んでいます。

レコードのジャケットもお題になっていました。
水丸さんは、M.J.Q.の「Third Stream Music」
和田さんは、Miles Davisの「Round About Midnight」。
音楽通のおふたりですから、とても興味がありました。

気の合ったおふたりで、毎年こんなに楽しい展覧会、
いいですね。いやぁ、気をつかってるんだよって
言われるかもしれませんが…。


きょうは、四ツ谷~外苑前~表参道~渋谷と歩いて、
たくさんのギャラリーに寄ってきました。地震後は、
まずどんなときも、履きやすい靴、転ばない靴で
外出するようになったので、長い距離もがんがん
歩けるようになりました。車の運転もできないし、
自転車も乗らないし、健脚だけが自慢です。

2011年5月8日

広河隆一さん

DAYS JAPAN」の編集長であり、フォトジャーナリストの
広河隆一さんの写真展を見てきました。

「福島原発事故~チェルノブイリから何を学ぶか」
キッド・アイラック・アート・ホール」にて。

広河さんが写された3月、4月の福島の被災地、
人も猫も建物も瓦礫も限られた写真の大きさの中で、
強く訴えています。

胸に届いたものを、ことばにすることは難しいけれど、
写真展の会場で出会った人々は、おなじ眼をして、
気持ちがどこかで重なっていることを感じました。

「DAYS JAPAN」のバックナンバーも揃っていて、
椅子に座ってゆっくり読むことができます。
原子力発電に関するページには、付箋が
貼られていますから、お時間に余裕がなくても、
目を通しやすくなっています。

こんなに詳しくわかりやすく書かれていた記事を、
いままで流し読みしていたのです。気持ちをいれて
読むと、文章も内容も心に残ります。

5月16日(月)の18時から
「キッド・アイラック・アート・ホール」で、広河さんの
講演会もあります。ぜひ聴きにいらしてください。

2011年5月6日

リンドグレーン

世田谷文学館」での企画展、
世界中で愛される リンドグレーンの絵本

毎日何かを発見しているような元気な女の子、
"ピッピ"や"ロッタ"。物語を知っているから
でしょうが、わたしもそんな名前だったらなぁと
思ってしまいます。

リンドグレーンは、彼女自身のなかにいる子どもを
喜ばせるためにだけ書いてきたそうです。それが、
いつのまにか世界中の読者に伝わっていったのですね。

子どものとき、両親や大人が必要なときは、いつも
一緒にいてくれる安心感があったこと。子どものとき、
わくわくする自然の中でのびのびする自由があったこと。
そのたいせつなふたつがあってこそ、リンドグレーンは
子ども時代を思い出しては、たくさんの物語を
紡ぐことができたんですって。

子どものころが、どれだけそのひとの土台に
なっていることでしょう。その土台から、どこまでも
ジャンプする力は、それからの本人次第です。

あっ、この物語はそうだった…と挿絵をみると、
いっぺんに思い出します。挿絵の力を感じる
展覧会でした。

何人もの方が、リンドグレーンの物語に
絵を描いています。わたしが読んだのは、
この本だったと、挿絵になつかしくなりました。

2011年5月5日

川浦良枝さん

恵比寿の「ギャラリーまぁる」での
東日本大震災被災地支援・チャリティー展
みんなの願いひとつのこころ」

72名の方のポストカードサイズのイラストレーションが
ずらり。朝8時半から、あこがれの作家の一枚の絵を求めて、
並んでいた…というのはわたしのおともだちでした。
よかったねぇ…雨に似合わないような、晴れ晴れした
いい顔で、お話してくれました。

きょうふるまわれた、宮城県の日本酒「一ノ蔵」も
とってもおいしかったですねぇ。

川浦良枝さんにお会いしました。
しばわんこ和のこころ」の、川浦さんです。
しばわんこシリーズのご本は、海外に住むおともだちから
リクエストされることも多く、そのたびにわたしも
いっしょに"和"の暮らしを勉強しました。

月刊誌「MOE」でも、楽しみなページでした。
シールや付録のプレゼントもあって、それはすべて
こどもにちょうだいねって持っていかれましたが、
わたしもだいすきでした。

動物は苦手…と言い続けているわたしですが、柴犬は
長年、実家で飼っていましたら、特別な犬なんです。
やっぱり、犬は柴犬がいちばんかわいいなんて、
ぬけぬけ云ったりして。

とても有名な「しばわんこ」ですが、世に出るまでは
大変だったんですよと、ご苦労話もされていました。
長生きしてね、「しばわんこ」!

2011年5月4日

話(「高校放浪記」)

わぁーっ、なつかしい。

高校放浪記」この本、同じタイトルの別の本かと
思いましたが、むかしむかし読んだ本に、まちがい
ありませんでした。著者は稲田耕三さんです、これこれ。

どうして、どうして今頃?とうれしいけれど、
不思議な気持ち。重松清さんが、復刊に力を注いで
くれたのですね。

高校一年生のときです、とにかく夢中になって
読んでいました。同じクラスの仲間、本なんて
読まなさそうな女の子とか、サッカー部の練習で
くたくた、本を読む力なんて残ってなさそうな
男の子にまで、かなり強引にすすめた記憶があります。
とにかくこれなら、読めるとおもうよ、なんて云って。

一度読んだきりなんですが、強烈に残っているのです。
稲田耕三さんの激しいドラマと、わたし自身の
高校時代がかぶさって、あの頃がクラスの仲間の顔と
共に浮かんできます。

このごろ、高校時代のおともだちと、会ったり
連絡を取ることがまた多くなっています。
再びすすめてみようかな「高校放浪記」。
みんなどんな顔するかな。

2011年5月3日

話(「佐藤忠良さん」)

京王井の頭線「永福町」駅がビルになり、
エレベーター、エスカレーターもできました。

広々した改札口の手前に、佐藤忠良さんの彫刻
「冬の像」があります。3月末に、お亡くなりになった
ばかり、彫刻像の下には花束が置かれていました。

1959年から、佐藤さんは永福町にアトリエを
構えていらっしゃいました。

「一人の人間として普通に暮らして、いろいろ
幅広い勉強をして、コツコツ叩き上げる誠実な
努力の積み重ねから、最期にしたたり落ちるのが
真の個性だ」

信念を貫いて生きた佐藤さんのおことばです。
"個性"なんて簡単に使ってはいけない、尊さを
感じます。

佐藤さんは絵本「おおきなかぶ」の挿絵で、
ご存知の方が、いっぱいいらっしゃると思います、
名作です。駅にできた本屋さんでも
"永福町ゆかりの本"の一冊として紹介されています。

「永福町」で降りることがありましたら、1973年の
佐藤さんの作品「冬の像」にぜひ、出会ってください。

2011年5月2日

スズキコージさん










トムズボックス」でのスズキコージさんの展示
「HELP!安全?な原発の島の子供達・妖精達がアブナイ!」
震災・原発へのスズキコージさんへの想い、
たき火をテーマにした絵の数々。

コージさんの絵に向けられたエネルギーに触れると、
からだが、自然に動き出すような感覚に包まれます。
できることに、気持ちを注がなくては、と。

コージさんは入り口のベンチに座って、3月11日
以降の日々のことを話してくださいました。
そして「今年の年末はどんなふうに迎えていると
おもう?」と。お店がなくなっちゃった、
町がなくなっちゃった…と、そんなことに
ならないようでありたいと。

コージさんのご実家は静岡です。
「STOP HAMAOKA GENPATSU」のポスターも
描かれてます。原発事故を未然に防止するために、
原発の運転停止を、子供達を救おう!の
ちらしをいただいてきました。

あまりにいままで無頓着で、安心しきっていた
わたしも、いまは原発について日々考えています。

2011年5月1日

松尾たいこさん

銀座の「ポーラ ミュージアム アネックス」で
松尾たいこさんの個展「Taiko Matsuo_Layered」
行ってきました。

本の装丁だけでも250冊以上、これまでの作品
数千点の中から、選ばれた作品。明るい、と
ひとことでは云えない、松尾たいこさんの
色彩の世界、明るく、深く、光の射す森の中に
入り込んだときのような心地よさです。

松尾さんの動物、犬、猫、麒麟、それから鳥、蝶
それぞれの個性が、色であらわされています、
名前なんていりません。

松尾さんの新しい画集「Layered」は、こちらの
会場で先行発売です。

話(「銀座」)

松尾たいこさんの個展には、学生時代からの
おともだちの裕ちゃんと、行ってきました。

写真は、松尾さんの描かれた木々の前で
にっこりの、おともだちの裕ちゃん。

連休の銀座は、どこのカフェもいっぱいで、
にぎわっていました。

朝食は鯛焼き、お昼は柏餅、お茶のおけいこでも
和菓子をいただき、そしてここではケーキの
裕ちゃん、さすがわたしの仲間、甘いもの好きです。

銀座の歩行者天国には、風鈴やさんも出て、
すっかり夏の一日でした。