2011年10月19日

味戸ケイコさん










ここにいる舟崎克彦・詩、味戸ケイコ・画

シックな装丁の詩画集です。耳を澄まして
読む詩の絵本、と帯にあります。

耳を澄ますということは、瞳や、心を澄ますこと。
味戸さんの描かれる少女は、さみしげな眼差しです。
そのさみしさを、しっかり支える強さのある
少女です。風が吹けば風と、光が降り注げば光と、
お話ができるような、自由な少女です。

どのページにも、生きるものを代表する少女の
気持ちが、揺れていたり、浮かんでいたり、
彷徨っていたり。

この季節、秋によむのにぴったりの一冊です。
ページを開く前に、表紙をみているだけで、
時が過ぎていきます。

舟崎さんの詩が、わたしに向かって歩いてきます。
どうぞ、少しゆっくりできるお時間のあるときに、
掌にとってください。

「クリップ」53号には、味戸ケイコさんからの
お手紙を、掲載させていただきました。
学生時代は、詩も書かれていた味戸さん、
どうもありがとうございました。

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