2012年4月30日

「詩とファンタジー」 18号

やなせたかし先生の"カワセミ"の表紙の18号。

「カワセミは小鳥たちにとっては恐怖の
殺し屋だが、ルックスは洗練されていて美しい。
カワセミをぜひ一度描きたいと思っていたが、
さてギャグをどうするかで悩んだ。

絵を描くだけなら誰でもできる。身辺にある
絵筆と定規をカワセミの絵に添えてデザイン。
ぼくらの仕事も必殺の一撃で、ねらいすまして
一発で命中させなければならない。」
やなせたかし表紙記

特集は、宮沢賢治。東逸子さんが素晴らしい
絵を描いてくださいました。ファンタジーは
内田麟太郎さんの作品+岡山伸也さんの絵で
お楽しみください。

93才、やなせたかし先生のお誕生日のお祝い
カラー写真、あっ、こんなにお元気!と
びっくりされると思います。

詩とファンタジー」次号へと、たのしみながら、
くるしみながら出発です。

2012年4月27日

話(「誕生日」)

夜、家に帰ったら、冷蔵庫にバースデーケーキ。
娘からのプレゼントです。

「淳、お誕生日おめでとう。もう50才なのに、
子どもっぽくて、危なっかしくて、少し
心配だけど、これからも変わらず元気で
いてください。もう50才と言ったけれど、
まだまだ人生の半分です。わたしをここまで、
育ててくれてありがとう。だからこれからは
自由に、淳がおもうように生きてください」

娘からの、カードに添えられたことばは、
毎年の宝物です。

いままでも自由に生きてきたのに、さらに…
おもうように、どんなおもいを持っているのか、
あらためて考えてしまうような真夜中でした。

2012年4月26日

話(「ハンドメイドアクセサリー」)

Handmade Clothes「Lily Baby」のゆりさんの
春のワンピース、ピンクのカットワークレースの
ワンピース、レースの裏地の色によって、
華やかになったり、落ち着いてみえたり、
印象がかわります。

ゆりさんのお洋服は今回、ハンドメイド
アクセサリー作家の佐藤共世さんと
コラボレーション。お気に入りが
みつかります。

ニューヨークでの、アパートメント暮らしで
おとなりだった、瞳さんをご案内しました。
「わっ、40代にうれしいお洋服だわ」と、
5月のご法事用のワンピースをオーダー。
17回忌が終わって、普段も着られそうな
グレーの光沢のあるワンピース。

広々としたおしゃれな空間で、大胆な
デザインのドレスも試着していました。
元々、スタイル抜群ですから、どんな
お洋服も似合ってます。

外苑前の銀杏の若葉の下のレストランで、
たっぷりおしゃべりもできました。
お互いにいつも小さなニュースを抱えて、
披露しあうのです、夫のこと、彼のこと。
またね…どちらともなく声をかける
おともだち同志です。


2012年4月25日

話(「Lily Baby」)

ゆりさんのお洋服ブランド「Lily Baby」の
はじめての展示会に外苑前のギャラリーに。
小学校からのおともだちの深雪ちゃんと、
伺いました。

小・中学生時代に戻ってしまったかの
ように、深雪ちゃんとは、たわいもない
ことがおかしくて、笑いころげてしまう、
道の真ん中でも。真逆のふたりは、
性格も好みもちがいます、だから
楽しいのかもね。

「あっこれ素敵!」と飛び込んでくる
お気に入りのお洋服も、まったく
別の色やデザインが好み。取り合わなくて
いいよねぇ…とゆりさんの新作を
ゆっくりみていました。ゆりさんの選ぶ
布がすき、そしてシンプルでかわいい
デザインもすき。

日頃ワンピースは着ない…という
深雪ちゃんも、ゆりさんのワンピースに
挑戦、とっても似合っていました。

外苑前、いちょう並木も春を迎えています。

2012年4月24日

話(「街頭募金」)

雨の日でした。JRの御茶ノ水駅で、
はじめての街頭募金に立ちました。

「東北のこどもたちのために…」と
最初は小さな声しか出ないのですが、
「ありがとうございます…」と
何度か繰り返すうちに、大きな声に。

小さなこどもたちと共に、雨が
降りかからないよう、屋根のある
ところで。

改札を出てきた方、信号を渡ってきた方、
ひとり、またひとり、ほんとうに
こんなにたくさんの方々が、協力して
くださるなんて。

小さな、まだ幼稚園生のこどもたちは、
寒い日に外でこうして、まっすぐ
姿勢よく立っているだけでも
たいへんなのに、お腹から声を
ふりしぼるように、がんばりました。
重たくなってきた募金箱を、一所懸命
かかえていました。

学生さんが「僕も東北出身なので…」と
云ってくださったり、「風邪ひかない
ようにがんばって…」と声をかけて
くださったり、一度でなく、また
戻られてもう一度、募金してくださったり。

東京の見知らぬ人々の暖かさに、
泣いてしまいます。こどもたちも、
とてもいい顔になっていました。

体験に勝るものなし、と感じる数時間を
過ごすことができて、ほんとうに
よかったです。

2012年4月23日

話(「神保町」)

おともだちとの待ち合わせ、夜の神保町。
仕事を終えて「一杯、珈琲を飲んでから
帰ろうね」

「ミロンガ」はアルコールも珈琲も、
どちらもだいじょうぶ。灯りの色が、
お話をするのに落ち着きます。
夜は、喫煙になってしまうけど、
見渡しても煙は感じません。

"うれしいこと""かなしいこと"特別な
ことはなくても、ただ向かい合って、
きょうのことを、日々のことを。

「この話したっけ…」
「うん、聞いたような、はじめてのような」
「詩を書き始めたのは、中三だったなぁ」と彼。
「わたしも、その頃だったかなぁ」

詩を書く少年は、わたしのまわりには、
いなかった…。あっ、でも、こっそり
書いていたひとは、いたのでしょうね。
わたしが知らなかっただけで。

2012年4月20日

後藤美月さん








OPA gallery」での「身から出た米つぶ」展

『ここぞという時だけお洒落をして出かけても、
服に米つぶが付いてしまっていることがある。
日頃から、行儀よくごはんを食べ、綺麗に
身を保とうと心がけることが大切である。』

後藤美月さんの、たのしくて、なるほどー
と思うことわざの数々のすべてに絵があります。

貼ったり、描いたり、塗ったり、小さな
絵の中に、きゅっと楽しいことが詰まってます。

後藤さんは三重県のご出身で、子どもの本の
専門店「メリーゴーランド」でお仕事を
されてたそうです。絵本に囲まれた中から、
上京されてイラストレーションや絵本の勉強、
お仕事をされています。

今回のことわざ集、手作りの図録として
販売されています。手作りの本、しっかり
呼吸して、生きてる感があります。

2012年4月19日

佐藤昌美さん









HB Gallery」で、佐藤昌美さんの風景画を
みてきました。 佐藤昌美個展「風花」

お散歩の途中の風景、あっあそこに鳥が…
という場面を、描かれる佐藤さんの絵を
見ていると、毎日の通勤の道の途中の
公園の桜、公園にある遊具、青いペンキが
はげかけたくじら、角のお家のお庭から
あふれるような白薔薇、玄関先から、顔を
だしている柴犬、

こんな、いつも見ているわたしの風景を、
スケッチできたらいいなぁ…と願いが
ふくらみます。

薄墨色の絵の中に、鮮やかなブルーの存在、
色が訴えたり、伝えたりする力、佐藤さんが
生み出した力です。

2012年4月18日

話(「井の頭公園」)

今年も行きました、井の頭恩賜公園。
翌々日は雨の予報が出ていたので、
それなら今夜しかないねと。

井の頭公園駅に8時集合、土曜・日曜に
桜を満喫しての月曜日の夜桜。
それはそれはきれいでした。日中の
暖かさが、そのまま夜に続いています。

仕事帰りで、お腹もすいていたのですが、
桜が美しくて、何も食べる気になりません。
池に張り出す桜と、向こうに浮かぶ月を、
いつまでも眺めていたかったのです。

沿線に住むおともだちといっしょでしたが、
話にも身が入らないというかんじ。
桜の魅力・魔力に翻弄される一夜でした。

井の頭公園は、家族と、おともだちと、
恋人と、だれと歩いてもしっくりきますね。

2012年4月17日

「セーラー服コンプレックス」








宇野亜喜良さん装丁の
セーラー服コンプレックス」、
ビリケンギャラリー」で、2回に渡って
開かれた展覧会の作品が、一冊に
まとめられました。

セーラー服からの、それぞれの作家さんの
イメージが、処女性をどこかに秘めて、
展開されています。

「専門的な本にはならなかったけど…
うまくまとまったでしょ」と宇野さん。
真四角に近い判型で、清楚です。

平岡あみの「セーラー服短歌 5首」
最初の頁に載せていただいてます。
タイムリーな、卒業間際の依頼で、
卒業記念になりました。

宇野さんと、セーラー服研究家・森伸之さんの
対談もたのしいです、どうぞ掌にとって
みてくださいね。

2012年4月16日

話(「入学式」)

スケジュール帳に「入学式」と書き込んで、
とても楽しみにしていました。もう、
これが娘の最期の入学式とおもって。

ところが、前日の夜によーくお知らせを
読んでみたら、父母は入れませんとのこと。
えーっ、どうしよう、でも行くことに
しました。

桜が満開、千鳥ヶ淵のお花見客もあって、
駅はもう大混雑。武道館への道も、
ひと、ひとで動きません。ほんとう、
親なんて見当たりません、でもときどき
わたしのように、ついてきてしまったひとが。

途中で桜にこころを奪われて、娘と
お花見することに。入学式、ごめんなさい。
朝の桜の透明感に包まれて、おおきな深呼吸。
きょうから出発!そんな気持ちに娘も
なったようです。

写真は、前日の夜、御茶ノ水で見かけた
不思議な色彩の桜です。



2012年4月13日

話(『処女詩集「アンニュイ雑貨展」』)

東徹也さんのご職業は、コピーライターです。
学生時代から、詩を書いていらして、しばらく
お休みしながら、いまは短歌に、俳句に…
ことばに囲まれています。

朗読会でお会いしてから、短歌と詩の
やりとりをしています。毎日ひとつ、
東さんから短歌が届きます。そして
ひとつ、わたしは詩でお返事します。
数回で終わることもあるのでしょうが、
このラリー、なかなか楽しく続いています。

1年経ったら、作品を選んで朗読会を
しましょうねって、お話していたのですが、
勢いのある今しましょうと、次の
「星くず朗読会」には、東徹也さんを
お招きする予定です。

東さんより処女詩集「アンニュイ雑貨展」を
いただきました。1991年の私家版100部の、
大切な詩集です。表紙や文字のあじわいが、
とてもいいのです。

東さんが、どのページにも行き届いている、
という感じ。どれも短い詩です、どれも
心のある詩です。「また詩も書いてね」と
お願いしているところです。

2012年4月12日

話(「携帯」)

学生時代の友人、理香と下北沢で春休みのランチ。
「携帯忘れちゃって、会えなかったどうしよう」と
理香は慌ててました。携帯電話を忘れると、
ほんとにそれだけで、落ち着きません。
そんなとき、むかしの出来事を思い出しました。

理香には、北大に憧れのひとがいました。
同い年だったのかな。その彼に、届けてほしいと
頼まれたのは、手編みのセーター。

東京にいたわたしは、北海道大学で寮生活を
している彼に、そのおおきな包みを持って、
出かけたのです。

携帯もなければ、繋がるのは寮への呼び出し電話。
いったい、どうやって待ち合わせたのでしょう。
そのへんのことは、まったく憶えていないのです。

セーターは確かに手渡して、わたしには初対面の
北大の彼、帰りは駅まで見送りに来て、汽車の中で
別れたような…。

「わたしそんなこと、よく頼んだよねぇ」と
きょうの理香。「ニコニコして、いいよって
云ってくれたの、だからね」とつづけて理香。
「あのころは、時間がのんびり流れていて
よかったわ」とわたし。

きっと、きょうの日のことも、いつしか思い出に。

2012年4月11日

話(「卒業ライブ」)

バンドを組んでいたり、ダンスをやっていたり、
そんな仲間たちと娘、みーんな18歳、
高校卒業記念のライブにいそいそと
行ってきました。

夜の渋谷、ちょっといかがわしい地域、
なんて云ったら怒られそう。ちゃーんとした
ライブハウスには、300人以上のお客さま。
立ちっぱなし、若者はいいけど、あの熱気に
呼吸困難になりそうでした。

きらきらしていて、どのステージもホントに
かっこよかった。不良っ気が強くて、
色っぽくて、そして強くて脆くて、その魅力に
くらくらしました。

きのうまで高校生、あしたから大学生という
一瞬の場所にいて、一夜に燃え尽きて
散ってゆく様を、こうして近くでみることが
できて、うれしかったです。

娘は、靴を失くして、渋谷の街を裸足で
歩いてました。知-らない。

卒倒してしまうご両親は、お家で待っていた
ようです。

2012年4月10日

柴田トヨさん

100歳の詩人、柴田トヨさんの「くじけないで」展へ。
西武・池袋本店内のギャラリー、途切れる
ことのないひとでした。

トヨさんは、笑顔がとっても素敵です、そして
写真家・荒木経惟さんが撮影したトヨさんが
一段と素敵。

トヨさんの詩を、各界の著名な方々が、
揮毫されています。その作品を見て回りました。
文字にもそれぞれ個性があって、わたしは
コシノヒロコさんの文字と絵がいちばん
すきでした。

新川和江さんのふくよかな文字、
やなせたかし先生のお馴染みの文字も、
すぐにわかります。

"くじけないで"トヨさんのことばに、
励まされたひとが、もういっぱい
いらっしゃいます。「くじけないで」は
160万部の記録を、まだまだ更新中。

詩を書かれる3人の先輩と、ごいっしょさせて
いただいた1日でした。

2012年4月9日

和合亮一さん








和合亮一さんの詩の朗読と、長谷川美保さんの
パイプオルガンの演奏を、明治学院大学の
チャペルで聴いてきました。

高輪台には、学生時代6年間通っていた、
おともだちの智恵ちゃんを誘って。

和合さんは新しい詩集「私とあなたここに生まれて
ふたたびの春に」きょうがはじめてです…と
朗読がはじまりました。

祈りの場であり、とても趣のあるチャペルでの
和合さんの声、負けずにがんばってきた
力強さがあり、これからをみつめる
明るい声でした。

智恵ちゃんは「こわい、こわい」と
目を閉じていました。「フクシマ、フクシマ」の
連呼は、胸に迫ってきて、こちらが
壊れてしまいそうなほどの迫力。

舞台をおりてからの和合さんは、いままでと
かわらない優しい笑顔、そして福島のふるさとの
イントネーションで、暖かく話してくださいました。
「またお会いできてよかった!」そしてまた
いつかどこかで、きっと…と。

智恵ちゃんも、すっかり和合さんと
打ち解けてニッコリ。

2012年4月6日

話(「今こそ丸山ワクチンを!」)

癌のことも、免疫学のことも、むずかしくて
わからないことばかり。「今こそ丸山ワクチンを!
本のタイトルです。

M先生にいただきました。丸山千里博士の
ご子息様ですから、「監修をなさったのですか」と
お訊ねすると「井口民樹さんとの共著」とにっこり。

ひとりひとりに丸山ワクチンのことを説明する前に、
まずはこれを読んでみて、と手渡せるご本ができて、
よかったと。

こちらの本の中には、やなせたかし先生の
エピソードも登場しています。やなせ先生の奥様が、
丸山ワクチンを打ち続けていて、お顔の血色が
よくなり、「奇跡だ」と感じたことなど。

民間療法として、知れ渡っている丸山ワクチン
ですが、なるほど、こういうわけなのねと、
知らなかったことも。わかりやすい書き方で、
さらさら読めます。

M先生、えーと、どことどこが悪かったの
でしたっけ…なんども教えていただきましたが、
もうわたしも同じ質問を繰り返さなくて済みます。

M先生の体験談も、ユーモアを含めて書かれています。

2012年4月5日

話(「鎌倉 梅めぐり」)

平日の鎌倉に、やっと遊びに行くことができました。
今年は寒くて、梅が一か月も遅れて、ちょうど満開。
もう3月も終わりというのに…。

地元の方が、メジロもこなくてねぇと。ウグイスが、
かわいい春の声を聴かせてくれました。

北鎌倉の東慶寺の梅が、いちばんきれいでした。
朝早かったので、空気も清んでいたのでしょうね。
ひともほとんどいなくて、それがいちばん
嬉しかったです。

午後には、だいすきな竹のお寺の報国寺にも
行きました。突然の雨に、がっかりするのも束の間、
さっと光が射してきました。竹も、苔も、雨と光に
もっとも美しい姿をみせてくれました。

早起きしたので、1日はたっぷりと使え、
由比ヶ浜・長谷の海へも足を延ばすことが
できました。海辺には「津波注意」の
新しい看板があちこちに立っています。
3.11のこと、いまも続く地震を忘れないように、
とのメッセージと思いました。

高校時代の遠足、鎌倉で自由行動だったよね…と
懐かしい話の通じる同級生のまりちゃんとの、
梅めぐりの1日でした。

2012年4月4日

話(「お寿司」)

「何が食べたい?」「お寿司!」わたしたちは
答えるだけで、連れて行ってくださるのはM先生。

イタリアンもフレンチも、わたしと娘で
お店を決められます。でも、お寿司は
ちょっと難しいのです。安心してご馳走して
くださる方と、一緒がうれしいです。

M先生は、高校時代のあだ名は"おまんじゅう"
だったそう。コロコロされていたのか、
どっしりされていたのか、ラグビーの選手だった
とお聞きしています。いまは、年齢相応の
ダイエットでほっそりされています。

お寿司のあとには、ではお茶に行きましょうと、
カフェに。お祝いですもの、甘いもの
いただきましょう、とすすめて、M先生は
エクレアを美味しそうに。紳士と、ケーキの
組み合わせは、なかなかほほえましいです。

今回のお食事会のテーマは「水商売を
やってみようかな…と迷う娘に、M先生からの
アドバイスは果たして…?」なかなか答えの
難しい問題で、わたしたちのおしゃべり時間は、
どんどん過ぎてゆき、あらあらこんな時間…と
ホテルのロビーでお別れしました。

2012年4月3日

話(「母の妹」)

叔母とは、もともと仲がいいし、話が合うし、
なにより可愛がられています。母とは
年のはなれた妹で、わたしが生まれたとき、
まだ学生の叔母は、お隣に住んでいて、
よく面倒をみてくれたそう。

長年、国語の先生をしていたこともあり、
本などは母より叔母からのプレゼントが
多かったです。校長先生を退職するまでは、
とても忙しかったのですが、最近はずいぶん、
時間のゆとりができたみたい。

横浜に住む叔母、母が亡くなってからは、
母のようにいろいろしてくれるのです。
「姉は、あみちゃんの卒業、とってもよろこぶわ」と
お祝いしてくれたり、新宿の高層ビルの
レストランでお食事したり。

「わたしは、姉のゆかりのひとだから」、
「できるかぎりのことをしてあげたいの」と。
最近は、とくに母にそっくりになってきました。

デパートでは、美味しいもの、自分では
ちょっと買うのに迷う高価な食品を選んで、
持って帰りなさい…と。ほんとうに遠慮は
していないのですが、そんなに食べきれません。

でも、母ならそれをありがとうって云うと、
とてもよろこぶ、ということを思い出して、
甘えることにしています、ありがとう。

2012年4月2日

話(「卒業式」)

生徒が入場してくるときのあの音楽…に
即反応してしまって、涙がこみあげてきます。

先生のお話しというより、生徒の謝辞と
いうより、全体の厳かな雰囲気に、
うれし涙があふれてきます。

小・中・高の12年間、娘はおなじ学校に
通っていたので、こどもたちの顔も、
小さい頃が思い出されます。

親が学校に足を運ぶ回数が少なくなり、
あぁ楽になってきた…と思う頃には卒業です。

娘は学校にしばらく行かない時期もあったり、
辞めようとまで思ったこともあったので、
卒業できるなんて夢のよう、と感じます。

「あしたから、自由だからね」と先生から。
厳しい校則とは無関係の、また別の新しい世界へ、
さみしさに浸ることもなく、出発して
ゆくのでしょう。

2012年4月1日

話(「北欧紅茶」)

伊東屋」9Fのティーラウンジで、学生時代の
おともだちの裕ちゃんと、ひさしぶりに
おしゃべりをしてきました。

9Fまで訪ねてくるひとは、そんなには多くないのです。
休日の銀座で、こんなにゆっくりできるなんて、
うれしい。

こちらのラウンジでは、北欧、スウェーデンのお紅茶を
いただくことができます。わたしはアールグレイを、
裕ちゃんはスパイスブレンド。どちらもとっても
いい香り。もちろんケーキもいただきながら、でした。

「甥っ子が家出してきているから、明日は
行かれるかなぁ」と、きのうのお返事だったのですが、
大丈夫でした。無事、お母様によって新宿にて、
保護されたそうです。「大学生の男子の家出だもん、
心配することはないよ」ときょうは笑っていました。

春休みになって、どこで何をしているのか
わからなくても、もうそれがあたりまえの
年齢なんでしょうね。自分たちのことを思い出しても…
そうだったわよね。


3月生まれの娘と、4月生まれのわたしに、もう
いただいてしまった、春のお菓子のプレゼント