2011年2月26日

四方田犬彦さん










四方田犬彦さんが翻訳された「パゾリーニ詩集」
パゾリーニは、映画監督であり、小説家であり、
詩人。イタリア人、パゾリーニの詩を、今夜から
ゆっくり読んでいこうと思います。

四方田さんがイタリアに留学されたときの
お話を伺ったことがあります。語学を学ぶのに、
確か現地のお料理教室に入られたと。

そこで奥様方に混じって、語学のみらず、
お料理の腕前を上げられたそうです。
日本に戻られてから、三浦三崎のお家に
オリーブの木を植えられたのも、
イタリア料理には欠かせないからなんですね。

この詩集は落ち着いた赤い表紙にパゾリーニの
自画像かしら?中の文字の大きさがとても
いいのです。詩人の四方田さんの翻訳を、
おたのしみください。

この詩集の全篇を"ぼく"で統一されることに
したのは、パゾリーニ本人の朗読のテープ聴き、
その柔らかい声の調子を知ったことによるそうです。

そのパゾリーニによる詩の朗読テープ公開と、
四方田さんのお話の会が、3月にあります。
パゾリーニに捧ぐ展覧会が行われる、銀座の
ヴァニラ画廊」で。

宇野亜喜良さんも作品展示で、ご参加です。

2011年2月24日

宇野亜喜良さん

「100人のグリム童話展」をみに
ピンポイントギャラリーへ。

今回のDMを描かれたひらいたかこさんと、
ひさしぶりにおしゃべり。ひらいさんが
選ばれたのは「ヘンゼルとグレーテル」
お話は残酷なところもありますが、
お菓子の家は永遠の憧れです。

今回もギャラリーオープン一番乗りの
お客様は、宇野亜喜良さんの絵を
お求めになったそうです。

100人のみなさまの絵は→こちら
ゆっくりご覧ください。おなまえを
クリックすると、みることができます。








お写真は宇野さんと寺門孝之さん。
おふたりとも演劇がだいすきで、
次の企画を練っていらっしゃいました。
アートサーカスっていう新しいことばに、
わたしもわくわく。どんなことが
はじまるのでしょう…。








もう一枚は宇野さんと「6次元」の
中村邦夫さん。宇野さんのお隣に並んだ
中村さん、女の子のように、はにかみがち。
背が高いので、膝を縮めてにっこりして
くださいました。

まだ一度も訪ねたことがない「6次元」、
懐かしい高校時代の町におともだちを
連れて行ってみなくちゃ。

2011年2月23日

はせがわゆうじさん







はせがわゆうじさんは、やなせたかし先生の
"星くず同窓会"の幹事さん。毎年お世話に
なっています。

東京での展覧会は、10年以上ぶりとのこと、
前回の青山からもうそんなに。お嬢様は現在
就職活動中、こどもの成長で年月を感じますね。

「色彩が変わりましたか」とお訊ねすると、
「このところこども向けの仕事が続いていたので、
今回は色彩を抑えておとなっぽくしてみたんです」
と。独特のおじさんのキャラクターは、
引き続き活躍中です。

はせがわさんは「詩とメルヘン」の初期の
イラストコンクール受賞者です。今回は、
後期のコンクール受賞者の中村豪志さんとの
ふたり展。

中村さんの、うさぎキャラクターの絵は、
どれも物語を感じます。こどもなら、その絵を
みてお話しつくりはじめるでしょう。

おふたりの作品は「ギャラリーまぁる」の
壁をぎっしり埋めていました。はせがわさん、
ぜひ東京でまた展覧会おねがいいたしますね。

2011年2月22日

話(「ロマーノ・ワイン居酒屋」)

高校時代の同級生が、銀座でワイン居酒屋を
経営しています。

「ロマーノ・ワイン居酒屋」
(彼女の源氏名は、亜早ちゃん)

同級生4人で待ち合わせて、に行ってきました。
営業は夜9時過ぎからですから、それまでに
お夕食を終えて。

サッカー部の立仙くん、ブラスバンド部の
タモツくん、バスケ部のきっこ、そして
コーラス部のわたし。

みんな部活少年・少女だったのですが、当時の
接点はほとんどありません。なのに…
3年間クラス替えなし、それが幸か不幸かの
幸せで、会った瞬間あの頃に。

名古屋の裸祭りに参加した立仙くんは、
右指骨折であらわれました。またやったか…と、
驚かないのは、高校時代から何かとありましたから。
話題、その行動でみんなを楽しませてくれる性格、
そのままでした。

さわやかな貴公士タモツくんは、イメージ通り
マフラーをさらっと巻いて登場。双子の女の子の
良きパパとなって、かわいいお写真見せて
もらいました。お店にも、「ピエスモンテ」の
高級ケーキを持って。いいおじさまになりました。

亜早ちゃんも、きっこも、わたしも、ひとりひとりが
アウトローと云えばおさまりがつきますが、
変わり者の集団だったのかしらね。

都立高校のあの匂い、よかったよねー。亜早ちゃん、
明け方?の4時まで楽しい時間をどうもありがとう。

きっこのおともだちの社長さま、飛び入り参加で
わたしたち同級生の仲間にすんなり溶け込んで
くださってもどうもありがとうございました、
またお会いしましょう。

2011年2月21日

新川和江さん

第3回 新川和江賞 未来をひらく詩のコンクール」が
新川和江さんのご出身地、茨城県結城市で今年も
開催されました。

応募できるのは、結城市内在住の小・中・高校生です。
ふるさとのこどもたちの心を育ててゆく、
新川先生のお気持ちが注がれている賞です。

詩を書くことは、まず自分の心の中の土を耕す
ことから。土が固いと恵みの雨も染み込まずに
流れ去ってしまう、やわらかく耕した土は、
草花でも野菜でも、撒いた種を必ず芽吹かせて
くれる…と新川先生のおことばです。

詩を書くことを、新川先生がおすすめになるのは、
詩人になることよりも、すばらしい大人に花開くため。
大人だって、いま書いてみようとおもったら
そのときがスタートです。

結城に住むおともだちが、今年の受賞作品集を
おくってくださいました。新川和江賞・最優秀賞は、
小学一年生の「ランドセル」という詩。
読んでとてもいい気持ちになりました。

どんな詩?と読んでみたい方いらっしゃいましたら、
手元のこのピンクの冊子、おまわししますね。

2011年2月20日

「無言館」での成人式のお誘い

長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館
無言館」での成人式に、参加しませんか。

日時:2011年4月29日(金・祝)11:00-13:00

形式的な式典ではありません。戦没画学生の
絵の前で、記念すべき二十歳の門出を。

今年はジャーナリストの鳥越俊太郎さんが、
みなさんに自筆の手紙を進呈。
「無言館」館主の窪島誠一郎さんによる
「無言の詩」の朗読など、お食事会をかねての
お祝いのひとときを過ごしませんか。

参加費:おひとり3500円
(食事代、入館料、記念撮影代を含む)
ご父母のご同席も大歓迎

新成人のみなさんには「二十歳の決意ノート」に
ひとこと記していただき、これを「無言館」にて
永久保存させていただきます。

お申し込みは、2月末日までに「無言館」へ
ご連絡くださいませ。

「無言館」:0268-37-1650

わたしは、成人式に参加しませんでした…。
両親と彼からの、おめでとうのことばは
心に残っています。

2011年2月18日

話(「"宇野亜喜良さんの"チョコレート」)

銀座の泰明小学校(歴史あるこちらの小学校、
外観もとても素敵です)の前を通って、
チョコレートショップに行ってきました。

しぇりークラブ」の一階に、小さな小さな
カフェができました。ここでチョコレートが
いただけます。夕暮れ時からは、シェリー酒も
いただける"おとなモード"にかわります。

スペインのパルの雰囲気を上手に醸し出す店内、
タイルや漆喰の壁の色彩など、オーナーの
こだわりが感じられます。小さな小さなカウンター
ですから、大切なひととお出かけください。
何気ない会話も、おしゃれに弾みそうです。

宇野さんのパッケージのシェリーチョコレートは、
今回はお世話になった方へのプレゼントにします。
よろこんでくださる顔を思い浮かべて…。
ちょっと奮発です。

バレンタインデーも過ぎてしまいましたが、
銀座のおみやげにこちらの
シェリーチョコレート・薔薇の樽」は
お気に召してくださる方が、ひとりまたひとりと
増え、人気上昇中です。

2011年2月17日

高田美苗さん

銀座プランタンでの個展の、最終日に間に合いました。
「ANGEL MYTHOS 4 高田明美・高田美苗二人展」
高田美苗さんとお姉さまの明美さんとのふたり展。

美苗さんは毎月、個展やグループ展をされるほど、
作品をたくさんつくっていらっしゃいます。
銅版画のほかに、油彩・テンペラ画も手作りの額に
飾られてます。

新しい手法・技法につぎつぎチャレンジされる様子は
美苗さんのホームページで紹介されています。
ギャラリーでは、それを直接説明してくださるの
ですから、うれしい。

今年の兎年にちなんだ、少女うさぎ?「MOON(月)」
というタイトルの作品、額も凝っていて、額にも
うさぎ、とても素敵です。

美苗さんの少女は、少年のように涼やかな眼差しで。
頬や髪は少女らしく、胸の内には鋭い少年性を
秘めていそうです。

明美さんのシルバーアクセサリーも、見ているだけで
しあわせに、でもやっぱり欲しくなってしまうほど、
センスのよいものばかり。

帰り際、美苗さんの銅版画パッケージのかわいい
チョコレートをいただきました。

ありがとうございました。

2011年2月16日

「12th night -私のシェークスピア- 展」

銀座の「スパンアートギャラリー」で開催中の展示
「12th night -私のシェークスピア- 展」の初日に
伺いました。

串田和美さんがBunkamuraのシアターコクーン
上演した「十二夜」のパンフレットにみなさんが
描かれた絵がメインの展覧会です。豪華なメンバーに
すばらしい絵。立体作品もあります。

串田さんは息子さんを連れていらっしゃってました。
お名前が"十二夜"くん。串田ジュニアくんと
いうわけです。そしてこ今年、十二歳だそうで、
きょうの展覧会も十二夜。


宇野亜喜良さんの立体作品は、
どうぞお写真でご覧下さい。

きょうの宇野さんは、
黒いロングコート、
とてもお似合いでした。


下谷二助さんの作品は、しかけがありますので、
どうぞギャラリーで実際にお試しください、
わっと驚きます。


寺門孝之さんは皮のジャケットに
ピンバッチをたくさんつけて、
おしゃれなマフラーをして登場。

どうぞブログにと、絵の前に
立ってくだいました。


網中いづるさんのかわいいのとは違う、ちょっと
マダム風な絵、東逸子さんの女体の繊細な曲線美、
などなど、ご紹介した絵はまだまだつづきますので、
ぜひ銀座にお出かけくださいね。

2011年2月15日

小林亜星さん

キッド・アイラック・アート・ホール」にて、
窪島誠一郎さんと小林亜星さんの対談でした。
暗黒対談 シリーズ11「僕らはずっと不良だった」

亜星さんは、ご本名なんですね。戦争時代、
亜米利加の"亜"、星条旗の"星"の亜星という
名前のせいで、いじめられましたと。

亜星さん、とても痩せていたそうですし、やり返す
タイプではなかったようです。

慶応の医学部に進みながら、これは向いていないと
経済学部に転部。音楽をやりはじめたら、親からは
「亜星は不良になってしまった」と嘆かれましたと。

その時代の新しいことに挑戦すると、みな不良扱い
されたのですね。それは、いまも変わらない
ところもあります。

コマーシャルソングなど、聴けばすぐに思い出す歌を、
たくさん作られいます。でも、やっぱりわたしに
とっては、こどもの時にテレビで見ていた
寺内貫太郎一家」の亜星さんがいちばん印象的です。

窪島さんに、もういちど「寺内貫太郎一家」
やりませんかと訊かれ、十年前は舞台でできたけれど、
いまはちゃぶ台引っくり返したら、起き上げられません
から…と。

亜星さんは、お身体だけでなく、お声もとても大きくて、
そんなお年にはとても見えませんでした。

2011年2月14日

話(「詩とファンタジー No.15」)

鎌倉は雪がちらついていました。それでも、観光客は
駅から小町通りにあふれて、活気があります。

「詩とファンタジー」の「かまくら春秋社」は、
鶴岡八幡宮に通じる若宮大路にあり、観光気分を
鎮めて、お仕事です。ダンボールにいっぱいの
投稿作品と出会う日は、一番気持ちが緊張します。

まずは、愛読者カードを編集部のみんなで一枚一枚
読んでいきます。小さ文字で埋められた、こころの
こもったハガキは、何よりの励ましです。

投稿詩だけでなく、このはがきも紹介したいねー、
添えられた絵も見てほしいねーと。

次号は15号、みなさんをびっくりさせる大特集を
計画中です。92才になられたやなせたかし先生も、
ますますお元気です。

先日は、誰かアラブの石油王とでも結婚して、俺を
助けてくれよーなんて、おっしゃってましたが、
先生の力に勝るものはございません。

きょうのお昼は、中華料理の「二楽荘」。川端康成や
大佛次郎もだいすきだったという花シュウマイも、
いただきました。

入り口に飾ってあるあの写真は…と近づいてゆくと、
夏目雅子さん。広々としたお店でゆっくりできます、
ぜひ一度は行ってみてくださいね。

2011年2月11日

話(「69歳の紳士と9歳の少年」)

大きな紳士と、小さな紳士、それぞれとお茶会を
した一日でした。

69歳の紳士は、ずーっと奥様もお仕事をされていて、
ふたりの男の子の保育園の送り迎えを、引き受けて
いたそうです。当時、ですからそういうお父さんは
まだまだめずらしくて、保母さんからは大人気
だったとか。

企業戦士のイメージしかなかったので、その
お話にはびっくり。ひとって、お話を伺って
みないと想像もつかないこといっぱいですね。
だんだん子育てに協力的なお父さんも増えてきて、
いつのまにかご自身の人気は下降してしまったと。

ふたりで働いていたから収入も多くなるけど、
そのぶんどんどんモノを買っちゃって、家の中は
足の踏み場もなくてと笑っておっしゃってました。

9才の少年は、きょうの学校生活を話してくれました。
2時間目はお誕生日会で、ハンカチ落とししたんだよ
って。こどもって、話しながらけらけら本当に
楽しそうに笑うので、わたしも笑顔になります。

あぁなつかい…ハンカチ落とし。単純な遊びだけど、
わくわく大好きでした。じぶんの娘が成長して
しまったせいか、小学校の三年生といっても、
幼稚園児くらいにかわいく思えます。でも、頭なんて
なでて、こども扱いされるのはいやでしょうね、と
きらきら澄んだ瞳をみるだけにとどめました。

たのしいひとときに、年齢は関係ないのねと
感じました。気が合えばそれで。

2011年2月10日

「金子みすゞ展」

「金子みすゞ展」へ、日本橋三越に。没後80年です。
高校時代にブラスバンド部でフルートを吹いていた友人が、
誘ってくれました。

たくさんの方が、みすゞの魅力を語った原稿も展示されて
います。やなせたかし先生も。みすゞには、模倣を許さない
個性がある、ごく普通の言葉なのに、まねできないと。
詩とメルヘン」でも、みすゞ特集は、何度かありました。

みすゞは西條八十に、特別認められて、数多くの雑誌に
掲載されます。その西條先生がフランスに旅立たれて、
選者さんが替わってしまうと、パタリと採用されなくなって
しまうこともありました。どんなに愛される詩でも、選者との
相性が運を決めることもあるのですね。

はじめて買った「JULA出版局」からのみすゞ詩集の3冊は、
挿絵が先日お会いした高畠純さんだったことに、きょう
気付きました。もう長い間大切に読んできた詩集なのに…。
みすゞの詩のために、控えめに控えめに、絵を描かれた
そうです。

数年前の夏には、みすゞの故郷仙崎(山口県)まで
訪ねて行ったり、10年近く前、まだ小さかった娘を連れて、
有楽町でみすゞの映画も観ました。横浜の高島屋での
みすゞ展には、母と行きました。

みすゞのたくさんの詩の中で、わたしのお気に入りは
「梨の心」。やなせたかし先生が選ばれたのは、
「繭とお墓」でした。

2011年2月8日

話(「伊豆旅行」)

「気分転換にどこか行かない?連れてってあげる!」と
誘ってくれたのは、学生時代の裕ちゃん。ふたりでの
旅行は、学生時代以来です。

直前に決めて、ふらっと出かけたのは伊豆の河津温泉、
河津さくらが咲き始めたばかりです。水仙、菜の花が
咲き乱れる川沿いの両側、桃の花のような
濃いピンクの河津さくら、春の勢いを感じます。

お花より、春をおおらかに歌っているのは、木々の
みかんやレモン。ひかりを集めて、町全体が明るくて、
お散歩するわたしたちの気分もうきうきして。

海辺の宿は、12の客室の静かな旅館です。「佳遊亭」
眺めのいいお部屋でした。好みの柄の浴衣を選び、
温泉でゆっくりくつろぐ、その時間のぜいたくさ。

料理長さんに拍手喝采、これは初めていただきます、
というお料理が次々に。夜は、ゆっくりお話しようね
と思っていたのに、しあわせな満腹で、すぐ
寝ちゃいました。

朝日を眺めながらの、早朝の露天風呂。雲に隠れたか
と思うと、ゆっくり姿をあらわす太陽、自然の美に
かなうものなし。海が一筋のオレンジに染まって
ゆくのをみていたり、繰り返す波の音には、
あきることがありません。

東京を、ほんの少し離れただけで、新しい気持ちが
心に流れ込んできました。










このわたしが、稲取温泉にあるアニマルキングダムに
行って来ました。動物はすべて苦手なわたしですが、
いっしょに行った裕ちゃんは大の動物好き。銀行に
お勤めしながら、犬の訓練士の学校にも通って
いるのです。

ウォーキングサファリというコース、もちろん
わたしは足が震えて一歩も進めません。裕ちゃんに、
ひとりで行ってもらいました。

大人気のホワイトタイガー、この写真も彼女が
そのとき撮ってきました。肉眼でもしっかり見たいし、
カメラにも収めたいと。ゆっくりしてきてねーと手を
振って、わたしは珈琲を飲んだり、売店で
ぬいぐるみのホワイトタイガーをなでたりしていました。

ホワイトタイガーといっしょに写真撮ってあげられ
なくて、ごめんねーとわたし。つきあってくれて
ありがとうと、裕ちゃん。

ここに来る前に、稲取温泉のお雛様のつるし飾りも
楽しめたし、古民家でお抹茶もいただけたし、
裕ちゃんはわたしのためにいろいろ考えてくれて
いたのです。

ほんとうに楽しい二日間をどうもありがとう。

2011年2月6日

「星屑同窓会」








やなせたかし先生、92歳のお誕生日(2/6)祝い!!!

そして、今まで、やなせ先生の関わってこられた
雑誌の同窓生が一堂に会し、「詩とファンタジー」の
優れた作品を表彰する大パーティーが
グランドプリンスホテル赤坂」で催されました。

やなせ先生の太陽のような圧倒的なエネルギーに、
300人近い来場者は終始ニコニコ笑顔が絶えず
おいしい料理とあいまって、至福の時を味わいました。

…事務局、ひげ☆ぼうず、が、この模様をお届けします。
(写真参照)

1:白い御車に乗って、登場されたやなせ先生。
 表彰式の前からすでにノリノリ、お元気です。
2:続いて、豪華なケーキもワゴンに乗って入場。
 アンパンマンがイチゴ・ショートケーキの上に。
3:表彰式も済み、歓談タイムは個別写真タイムに。
 やなせ先生のとびっきりの笑顔いただきました。
4:やなせ先生にかかれば、すべての詩が歌に踊りに。
 会場の全員、年齢のことはすっかり忘れてます。
5:いよいよ、メインイベント。やなせ先生の講談。
 男気溢れるネコちゃんと健気なネズミちゃんの話。
6:このスタイルは斬新です。ドラム叩いて講談です。
 アンパンマンもばいきんまんも背筋正して拝聴。
7:合いの手にシンバル入れつつ、話は佳境に。
 これぞ講談のスタイル。後篇は次の機会へと。
8:赤プリさよなら、も、しょうがない。さ、アンコール。
 ひとりぼっちはもともと、だから声を出すんですね。

いかがでしたでしょうか?やなせ先生のお顔を
見ていただければ、すべてを物語っているのだと
思います。

とにかく楽しく、歌って、踊ってビョーキもコドクも
あるけれど、くよくよ立ち止まらず、どんどん
前向いて行くぞ!という、スピリットに満ちていますよね。

なんというかロック・スターのそれと変わらない
パワー全開の3時間ステージでした。さすが
ボブ・マーリーといっしょのお誕生日です。

会場では、たくさんのイラストレーターはじめ関係者と
挨拶を交わし右へ左へ飛びまわっていた平岡さん。
やなせ先生のエネルギーをいただいたことですし
来月(3/5)の「星くず朗読会」よろしくお願いします。

このパーティーに参加された方も、参加でき
なかった方も、ぜひ、小さな集いですが
「星くず朗読会」にお越しください。

心よりお待ちしております。

2011年2月5日

上田風子さん










渋谷のBunkamuraギャラリーでの、上田風子さんの個展、
初日でした。

大作が並んでます。"大輪の菊"が一輪どーんと描かれて
いたり、重なり合うように描かれていたり。風子さんの
小学校では、四年生の時に"菊"を育てることが課題だった
そうです。一年生の"朝顔"のように…"菊"。

そのときに、一生懸命育てた気持ちが心に残っていて、
"菊"には特別なおもいが宿っているそうです。

ギャラリーの真ん中には、八枚の襖で茶室がつくられて
います。外側は浅い海のイメージ、内側は深い海のイメージ。
靴を脱いで、入ってみることもできます。たったひとりで
深海へ…。

ギャラリー奥には、初期の作品「学校シリーズ」の連作が。
少女と不条理さ、それも学校の中で感じる特別な感覚、
とてもよくわかるんです、心を破いてみると広がりそうな
心象風景。

風子さんは、学生時代の特別授業で、宇野亜喜良さんに
出会われたそうです。今回、おふたりのトークショー
あります。11日の3時から。ぜひおでかけください。
画集発売記念です。

2011年2月4日

「セーラー服コンプレックス」

セーラー服の絵画・漫画・イラストレーション、
そしてお人形、「ビリケンギャラリー」で
総勢25人の作品展。

宇野亜喜良さんのセーラー服は、きっと…と
思い浮かんだのですが、寺門孝之さんの
セーラー服は…と謎を抱えてギャラリーに
向かいました。

セーラー服の天使!前日の夜に搬入された
ばかりでした。

お人形には、ドッキリします。あっ、この娘に
どこかですれ違ったような、電車で乗り合わせた
ような、と思えてきて。

わたしはセーラーの制服を着たことがなくて、
自分からはとても遠い存在。娘は、小学生の
ときからセーラー服で、一年生のセーラー服は
ぶっかぶかでとてもかわいかったなぁ…
思い出します。

いまは現役の高校生「ビリケン」さんの辺りでも
うろうろ遊んでいることでしょう。

2011年2月3日

宇野亜喜良さん

宇野亜喜良トークショー「ぼくが魅了される理由」。

宇野さんが魅了されたアーティスト39人の作品と
インタビューで構成される
Aquirax Contact ぼくが誘惑された表現者たち」。
雑誌「イラストレーション」での連載をまとめた
ものです(連載は継続中)。

編集された吉田さんの司会で、宇野さんの若き日の
作品「カルピス」の新聞広告のイラストレーション
からスタートしました。1950年代から現在まで
活躍し続けている宇野さんの魅力、毎回すごいなぁと
感心するばかり。

下谷二助さんも十代の終りから、コンクールで受賞、
ユニークな作品を生みつづけています。なんたって、
お人柄もユニークです。世界中を旅してまわって、
集めているのが「ネズミ捕り機」。

そのコレクションの数は膨大です。仕事部屋の天井に
ぶら下げてある写真をみせていただきました。

最近では、熱が少し冷めたとおっしゃっていましたが、
いえいえお話を聞いているとそうでもないみたい。
イラストレーターもいいけれど、ねずみ博士、学者に
なるのもいいなぁと。

この本には、下谷さんはじめ39人の、宇野さんの
ことばで云う変態チックなアーティストが
紹介されています。

僕はこの仲間といっしょの変態ではないから、
編集の側にまわったよとおっしゃっていましたが、
宇野さんこそ、その中のボス?ではないでしょうか。

2011年2月2日

平田俊子さん

平田俊子さんとPippoさんの詩の朗読とトーク
日暮里の古書「信天翁」さんに行ってきました。
"夕やけだんだん"を下りる直前のビルの2階です。

おふたりがだいすきという高村光太郎さん。
ベスト3を選んで読んでくださったのですが、
それぞれすきな作品が重ならないところにも
興味がありました。

平田さんは「光太郎のこんなところがいやだ」と
いうことをはっきり述べられつつ、でも光太郎の
詩には惹かれると。

智恵子の死の直前にレモンを病院に届けたのは、
どこかおかしくないか?智恵子は故郷のおいしい
お米のおにぎりを、食べたかったのではないか?
と楽しいお話が続きました。

平田さんご自身の「れもん」という詩もとても
よかったです。

わたしが初めて、光太郎の詩に出会ったのは、
いつか憶えていませんが、中学生の時、教科書に
載っていた「レモン哀歌」を、指名された男の子が、
恥じらいを含んだ声で朗読してくれたときの様子は、
今も思い出します。

岡崎武志さんにも会場で、久しぶりにお会いしました。
髪型が変わられて、あれっ?て最初はわかりません
でしたが、声は変わりません。明大前駅のホームで
お会いしたのは、もう2年前、年月の流れは早くなる
ばかりです。

きょうお会いしたたくさんのみなさま、どうも
ありがとうございました。Pippoさんの楽しい
詩の企画、今年も盛りだくさんです。
ぜひ、みなさんも足をお運びくださいね。

2011年2月1日

「星くず朗読会」 シリーズ4









事務局、ひげ☆ぼうず、です。
いよいよ来月です!
ポストカードもでき、準備着々。
よろしくお願いします。


「星くず朗読会」シリーズ4

【日時】 2011年3月5日(土) 17:00~18:30
【入場料】 1500円 (定員50名)
【出演】 平岡淳子(詩人)、窪島誠一郎(作家)
【ゲスト】 内田麟太郎(詩人・童話作家)


みなさま、ぜひお誘い合わせのうえ、お越しください。
お待ちしております!

「風展'11」

舟崎克彦さんとお仲間たちの展覧会「風展'11」。

吉祥寺のまだ新しいコピス(かつての伊勢丹)の
ソーラーギャラリー」で。わたしも初めてでした。

舟崎さん、昨年は白内障の手術をされてから、
すべてのものが鮮やかに美しく見えるように
なったそうです。今回の三枚の絵に、その
明るさがあらわれています。

「空と海はほんとうに描くのがむずかしい」
空と海がだいすきで、伊豆や沖縄によく行くんだよと。

野村直子さんの絵も、ほらすてきでしょう。
見ていると、お姫様になった気分になります。
野村さんの絵が壁紙になった、こういう
女の子の部屋、海外にはありそうですね。
小さな鏡台で髪をとかしたり、ママの口紅を
借りてぬっちゃったりする女の子にぴったり。

今回の展覧会は、友人・知人がいっぱいで全部は
ご紹介できなくてごめんなさい。

詩とメルヘン」の頃からのおともだち、
おぐらひろかずさんのブルーの絵は、吸い込まれそう。
絵の中に小さく控えめに存在する人物は、やはり
おぐらさんご本人だそうです。

お買い物に吉祥寺に行かれましたら、ぜひ寄って
みてくださいね。