2011年7月16日

話(「石井睦美さん」)

石井睦美さんのご本は読んでいたけれど、
メールでのやりとりで、おしゃべりも
していたけれど、ご本人にお会いするのは、
きょうがはじめて。改札口で、どきどきしながら
待っていました。

お互いの住まいの真ん中、下北沢のイタリアン
レストランで。駅からとても近いのに、
静かな佇まいでとびきり美味しいお店。

石井睦美さんのご本、たーくさんありますが…
今年の日本児童文学者協会賞ご受賞の
皿と紙ひこうき」。舞台は大分県の日田市、
焼き物の里の小鹿田(おんた)。

わたしのとても親しくしていたひとの、故郷が
日田でした。その彼の案内で、日田の町も
小鹿田(おんた)の里も訪れたことがあるので、
風景がぱーっと広がりました。
一面にきんぽうげが咲いていたなぁ…。

故郷に住み続けるひとと、故郷を出て行くひとと、
どちらにも複雑な思いがあって、人生の中での
出会いが描かれています。

ヤングアダルト向けの一冊になってはいますが、
おとなが読めば更に深く楽しむことができます。
過ぎてしまったあの頃への思いが、いろいろ
ありますから、登場人物のあのひとにも、
このひとにも気持ちが重なるのです。

ご本のお話だけではありませんでしたが、
出会いに感謝しながら、お店も移りながら、
6時間のおしゃべり、おんな同士ならではでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿