2011年8月29日

話(「サトウハチロー」)

「心のうた」サトウハチロー抒情詩集

装丁は堀文子さん。サンリオがまだ
「山梨シルクセンター」という社名だった
頃の一冊です。

「心のうた」のほかに、「美しきためいき」
「愛を唄う」「悲しくもやさしく」など
サトウハチロー詩集は何冊もあります。

昭和40年代、やなせたかし先生も、掌にとりやすい
抒情詩集をたくさんつくられました。

はじめのページに、

石井ふく子女史
佐世 直美女史
平岩 弓枝女史
お三人にこの詩集を捧げます
お三人がこの詩集の詩をボクに書かして
くれたからです
ありがとうとはっきり言います

サトウハチロー

と書かれています。

詩は、書かせてくれるひとがいるということに、
書き終えてから、とても感謝します。でも、
なかなかこんなふうに、はっきりと
ありがとうが言えません。すてきだなぁ、
サトウハチローさん。

さいごには、サトウハチロー略歴のほかに、
現住所、電話番号も載っています。あのころ、
個人情報なんていうことばもなかったし、
いまより緩やかに穏やかに暮らしていた気がします。

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