2012年2月4日

話(「焼きりんご」)

病院からの帰りは、ひとりで寄り道もする
気になれず、かといって真っ直ぐ帰る
気にもなれず…そんなとき、お茶のできる
おともだちのいることはしあわせ。

吉祥寺で待ち合わせ。美味しい珈琲が
飲みたいねと入ったお店で、季節限定の
焼きりんご。食べなくちゃ。

おともだちの深雪ちゃんは、生クリームが
苦手です。焼リンゴの生クリーム、なしにして
くださいと注文。その生クリーム、わたしに
たっぷりのせてください。ふたりで焼リンゴ、
いただきました。

ちょうどわしたちが座った席には、壁に
井伏鱒二の直筆の書が飾られていました。
舞ひあがれ 舞ひあがれ…素敵な文字です。

何になろう、なんてひとつも考えずに
大学に行って、何をしよう、なんて
ひとつも考えずに就職したねぇって、
いまもなんとなくふわふわ生きている
わたしたちです。

ふわふわっと、ときどき会って
元気になってます。

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